西田智裕さん 研究指導メモ

                                                       研究項目・作業項目リストなど

                                                       研究・論文投稿などスケジュール

 

(2013.3.2) 木本メモ

          ・今後の発表のポイント(ヒント)

            「抽出オブジェクト手描きオブジェクトで,印象表現が同じレベル

               → 抽出オブジェクトはデザイン素材として利用価値が有る → デザイン学会

            抽出オブジェクトをさらに加工(人手または,アルゴリズムで)すれば,印象表現力はもっとUpする.

               加工方法をアルゴリズム化すれば,素晴らしい → 情報処理学会の論文になる

          ・今までの研究成果と,これからの研究を,教育への応用に向けてまとめてみるのも良い.

            教育への応用として,デザイン素材作成のみならず,広く感性涵養に役立つと思われる.

 

(2012.12.21) 木本メモ

           ・形状特徴の指標としては,円形度が有るが,これ以外のものは無いのか?

             → 鋭角度???

             → 多角形との類似度(正三角形,正四角形,正五角形,正六角形などとの類似度)

 

(2012.9.17) 木本メモ

           ・画像からの抽出オブジェクトと手描きオブジェクトの印象表現の比較

             形から見て分析すると,

               手描きは,分散が大きい

               抽出オブジェクトは,分散が小さい

             色から見て分析すると,

               手描きは,分散が小さい

               抽出オブジェクトは,分散が小さい

               ただし,手描きと抽出オブジェクトでは,分布の場所の違いがみられる.

 

             以上から,次のように推論してみた.

               自然から抽出したオブジェクトは,色による印象表現において強い

                 自然の造形色は無理が無い.まわりと調和しつつも,印象を表現している.

                 まわりと調和するということは,まわりを,損ねることが無いということである.

               による手描きオブジェクトでは,形による印象表現において強い

                 人は,ときどき,無理をして,難があるときが有る.まわりを損ねるときが有る.

                 ピカソとか,マチスとか,現代画家は,わざと形のアンバランスをして,新奇性を出しているように思える.

                 ただし,いろいろな意味において,バランスのとれた形ならば,それは優れている.

                 バランスとは,位置,重量的なバランスもあるが,それら以外のバランスについて考えるのも重要! 

                   → 例えば,伝統とか,人の気持ちとか,新しいとか,現代的とか,伝統的とか,

                      気分が晴れるとか,などのバランスや,強調が取れていると素晴らしい.

                   → これらが,表現の妙味というものかも知れない.

 

               形,色が相まって,バランスがとれていると素晴らしい

               また,複雑な色・形でバランスがとれていると素晴らしい

 

(2012.9.17) 木本メモ

           ・ 参考までですが,論文の書き方について,少し,留意点を書いておきます.

 

            着眼点主張点明確に書くことが重要です.

             着眼点→何に着目して,どのような目的で,どのような効果を期待するか,など
             主張点オリジナリティ(新規性)は何か,

                   どのような工夫を考えた(独創性)か
                   どのような応用に対して,どのような効果が有ったか(有用性)

 

           以上を具体的に,そして,明確に書く(分かりやすく,絵や図表を使う)ことで
           論文の読者や,査読者に対して,
           論文の作成者(西田さん)の意図を明確に伝えると,
           理解して貰えるようになると思います.

    

           以上です.

 

(2012.9.14) 木本メモ

           ・自分の研究方法や技術,着目点,応用,成果などの良さ,を人に分かって貰うようにすることが重要!

           ・形の評価は重要! 抽出オブジェクトをグレースケール化して,印象評価してみると面白い.

           ・形を評価する軸は,カラーイメージスケール以外の軸もあるのではないか???

           ・プレゼンでは,絵などをもっと良く使って,研究について,分かりやすくアピールすることが重要!

           ・手描きオブジェクトと抽出オブジェクトをまぜて評価すると,より客観的な評価が出来る!

           ・絵での評価でなく,オブジェクトを抽出して評価したり,応用に使っているのが研究として良い

 

(2012.7.31) 木本メモ

           ・各国の人の体型に合う,色・形を作る

             日本人の体型に合った色はどのような色か,形はどのような形かを考えてデザインする.

 

(2012.7.19) 木本メモ

            発表テーマ: 「自然画像からの抽出オブジェクトと手描き画像の印象表現における比較」

            について

            比較方法の候補: 円形度,四角度,三角度,とがり度

                      グラデーション度

                         形の複雑度色のシンプルさの度合い

                         繰り返し度 ← 周波数解析が使える?

                         色を揃えたときの,形の相互比較

 

(2012.7.10) 木本メモ

            画像処理をネット検索に応用する.

 

            [現状と問題点] 検索に使うキーは,商品名,会社名などの文字情報

                                    価格などの数値情報が,ほとんどである.

                        このような,服,音楽といった,印象を表現するような情報で検索が困難である.

            [提案] 検索キーとして,印象を表現する情報を扱えるようにする.

                 具体的には,@印象語情報の利用,A画像情報の利用である.

                 @は,いままでにもなされていて,商品などへの印象語情報の付与,印象語の利用方法,

                   例えば,印象語の理解が個人によって異なるなど,曖昧な部分が多いことの問題が有った.

                 Aは,画像情報というと,写真を考えがちであって,写真には,種々,雑多で多くの情報があり

                   適切な印象表現が困難であった.

                   そこで,写真からオブジェクトを切り出して,それによって印象を表現することを提案する.

                   オブジェクトの切り出し方によっては,適切な印象表現が可能と考える.

                   また,オブジェクトそのものによって,印象を表現するので,印象語による表現のように,

                   曖昧な表現は無い

            [メリット] 今までは,実用レベルで,画像を利用した検索は無かった

                   最近のICT技術の飛躍的な進歩によって,実用化可能と考える.

 

(2012.6.23) 木本メモ

           ・自然画像から抽出したオブジェクト画像の利用について

            (1)抽出されたオブジェクト画像は,そのままの生の画像では,利用が難しい場合がある.

              加工,整形して利用すると良い

            (2)いくつかのオブジェクトを組み合わせて,例えば,配色構成してみる

              自然の色の配色が出来る.

              いままでの配色は,人が自然風景写真から,手作業でピックアップしたり

              人の考えで,それらを少し,変えて,配色として作っていた.

 

(2012.5.14) 木本メモ

            参考になる:→ デザイン学会誌(58巻,第6号,2012年) ”Thinking Schetch”

 

(2012.1.26) 木本メモ

            ・印象に基づく画像検索の応用

              → 印象に基づいて,写真を分類・整理する.

                   家族写真,風景写真などを,自動分類して整理する

 

(2012.1.4) 木本メモ

           最近のメモをまとめて以下に書きました.備忘録のような部分です.

            ・論文を作成すること.

            ・自然画像を利用して検索する方法と,手書きで検索する方法とで,相互比較をする.

              双方の利点,欠点を明らかにする.

              すると,改良やステップアップの方向も見えてくる

              また,利点を高めあう,あるいは,欠点を相互に補完しあうなどの,Mix利用も考えられる.

            ・研究会で,何回か発表して,同学者たちと議論したりして,武者修行をすること.

            ・論文には,視点や基本的な考え方を書く

            ・検索結果などの中味を吟味すること.それも,感性語ごとにすること.

            ・第2論文作成のスケジュールを作ること.

               論文テーマ例:自然オブジェクト利用検索と手書きによる検索の比較及び合成

 

(2011.7.8) 木本メモ

           発想力企画力プレゼン力が重要

 

(2011.5.24) 木本メモ

            ・TA承認時間

              情報デザイン論 4時間

              画像情報処理演習 9時間

 

(2011.4.25) 木本メモ

            ・生け花

            ・第2論文テーマ → 自然画オブジェクト手書きオブジェクト(or Mix)の検索結果の比較考察

            ・研究会発表スケジュール化

 

(2011.4.7) 木本メモ

           参考文献:造形要素と度合い(→生け花),久保数政ほか

 

(2011.3.31) 木本メモ

            参考文献:心理的類似尺度に基づく類似画像検索法

 

(2011.3.16) 木本メモ

           ・自分自身の「論」について(画像の印象論画像の検索論など)

             画像の印象とは何か,それは,どのように表現されるか,などの自分自身の「論」が必要.

             画像の印象が,画像特徴量(色特徴,形特徴)でどのように扱えるかどこまで扱えるかを論ずることが必要.

             画像検索の一つの方法として,印象(あるいは印象語)を使って検索することの意義を述べること.

               → (意義:木本のヒント) 

                       画像の検索は,現状では,画像に付与されたキーワードで検索しているが,

                       キーワード付与に手間がかかる適切なキーワード付けが難しいなど問題がある.

                       

                        「きれいな花」,「かわいい花」などのような印象語で画像検索できることは

                        花の絵を描いたり,物理特徴量(色特徴,形特徴)などを決めたりして検索するよりは

                        はるかに,ユーザにとって,使いやすい検索が実現できる.

 

(2011.1.31) 木本メモ

            西田:レポート課題

                 画像検索とテキスト検索を比較せよ.具体的に比較表を作成せよ.
                 また,これらの違いを述べよ.

 

             (以下,木本メモ 参考)

               画像検索
                オブジェクトの位置が重要(中央,周辺など)
                オブジェクトの大きさが重要
                構成が重要
                対比も重要
                配色システムも重要
                  グラデーション,対比も配色システムであるが,
                  もっと,広義の意味で配色は重要.
                  ファッションでの配色など印象を強く打ち出すような配色システムが重要かつ,新規である.

               テキスト検索
                単語の出現頻度
                単語の出現位置など

                その他

 

              黒の扱い → 不要語のように検索の対象外とする

                意味を持たない,あるいは,意味の少ない色を照合の対象外とする.

              辞書登録オブジェクト→ おのおののオブジェクトごとにウェートを付ける

              同一の画像で,異なる辞書オブジェクトが2つ照合したときは,得点を大幅に増やす

              テキスト検索におけるtf・idf法を利用する
                idf法とは,単語のドキュメント識別力にウェート付けするものである

              画像内のドミナントオブジェクトドミナントカラーとはどのようなものかを考察して,
                印象を表している画像の検索に手法として応用してみる

              色情報のみで感性検索を論文化したが,

                これは,黒などの意味を持たない,あるいは,影響度の強くない色などを

                フィルター アウトする効力を持っている.

                すなわち,単に色情報を利用した検索ではなく,ノイズのような色の影響度を

                 無視する,あるいは,小さくする効果がある.

              画像の印象へ影響力の大きいものは,どのようなものであるかを明らかにする→難しいが.

              形情報を利用する ← 配色情報,配色辞書は既に利用したが,形辞書を作って利用する

              

 

(2011.1.24) 木本メモ

            テキスト検索の方法を勉強しておく.

              画像検索の研究をしているが,近くの研究領域であるテキスト検索についても熟知しておく必要がある.

              テキスト検索の方法で利用できるものが有るかを調べる.

               → tf・idf法などのウェート付け方法,不要語削除,など利用できそうなものはいくつか有ると思う.

                  照合したオブジェクトが,その画像の中で全体的にどれほどのウェートが有るかを照合の度合いに反映する.

 

            画像全体を印象付けるものは,どのようなものか,どのような要因かを説明できることが重要.

               → 自分の画像論,哲学のようなものが必須.

 

            オブジェクトを利用する方法に留まらずに,幅を広げて,画像全体としての色情報を利用することも効果大と思われる.

 

(2011.1.19) 木本メモ

            画像の印象を特徴づけるものは何かを明らかにする.

             ・大きなオブジェクト全体的な色

             ・配色の傾向

             ・コントラスト(色のコントラスト形のコントラスト)

             ・レイアウト(中心部分,周辺部分への配置,三角形と逆三角形の関係などを含む)

             ・配置(上と下,斜め上と斜め下など)や形状(丸と丸丸と四角,四角と四角,送りと受けなど)の対比

             ・繰り返し

             ・グラデーションエッジなどの分布(多い,少ないなど)

             ・円弧のライン(優美なライン端正なラインなど)

 

            テキスト検索の方法を利用できないか,調べる.

             ・tf・idf法

 

             ・その他,いろいろと有ると思うが...

 

            種々の画像特徴量を利用できないか

             ・FFT  →  画像のおおまかさ,こまかさを定量的に表現する. → 大まかな絵と細かな絵を区別する

             ・エッジ検出 → エッジの強さ・弱さを表現する → きつい絵,優しい絵を区別する

             ・繰り返し度(自己相関係数ほか) → 繰り返しの度合いを表現する → 絵の細かさを表現する

 

(2010.12.25) 木本メモ

            ・正倉院の文様 → 現代化: ベース(基礎)となる文様は同じで,現代風にアレンジした.

               (参考) 明治天皇陛下の御料列車の文様から.

 

(2010.12.10) 木本メモ

            ・パートタイムについて: この日以降,2月末〆で20時間分(15,700円)を確保した.

              → 有効に使って下さい.(西田さんへ,この日に知らせた)

 

(2010.12.2) 木本メモ

            ・辞書オブジェクトの大きさを可変化してみる.→ これだけでは,あまり効果は無かった.

            ・画像の中で,オブジェクトがどれくらい画像の印象を決めるのに影響しているか調べる.

               → ドミナント オブジェクト はどれか.

               → 他のオブジェクト(まわりのオブジェクト)との関係で,オブジェクトが与える印象は異なる.

               → 似たような色のオブジェクトが連携して画像の印象を決める

               → 以上のようなことを研究すると非常に面白い.

 

(2010.11.20) 木本メモ

            ・「オブジェクトの大きさが印象に与える影響」 → これだけで,論文のテーマになる.

                                             ひとつの研究テーマになる.

 

(2010.11.17) 木本メモ

            ・検索用オブジェクトで,人手で描いたオブジェクトと自然画から抽出したオブジェクトが有るが

             両方ともアンケートで人が選んでいる.

             人が選んでいるので,手書きオブジェクトであれ,自然画抽出オブジェクトであれ,

             人が選んだものには違いが無いので,何らかの共通点が有ると思われる.

             この共通点について,考察して,明らかにして,論述すると意味が有る.

 

            ・検索に使ったオブジェクトであるが,手書きオブジェクトと自然画オブジェクトとでは,

             大きさの隔たりが大きく,ピクセル数では,2倍程度の差が有る.

             これでは,不公平なので,公平にする必要がある.

             公平にするには,大きさを同程度にすれば良い.

             大きさとしては,「ピクセル数」「縦横面積」などが考えられる.

 

(2010.11.9) 木本メモ

           ・数値の意味するところを説明すること.

 

(2010.11.2) 木本メモ

           ・辞書にいろいろなオブジェクトを登録して検索することで,多様な検索結果を得ることが可能になる.

           ・感性語間での比較をおこなうこと

              → 検索精度の比較をする.あわせて,これらの考察が出来る

              → 辞書登録の方法を比較する.登録語数,および検索結果の比較など.

 

(2010.10.27) 木本メモ

            ・辞書オブジェクト個別の評価 ← 個別オブジェクトごとの検索精度で比較評価する

            ・最適な辞書登録オブジェクトの数はいくつ程度か? 感性語ごとに異なる.

               感性語ごとに,その感性語の印象を特徴づける配色パターンの数は異なる.

               言い換えれば,印象を表すエリアは感性語ごとにエリアの数も違えば,

               エリアの配置,エリアの形状も異なる.

                   ←これらのことを明らかにするのは研究的に面白いし,興味が涌く.

                     研究テーマ: (1)最適辞書登録語数

                              (2)感性語の印象を特徴づける配色空間のエリア分布,エリア構成の研究

(2010.9.30) 木本メモ

            ★★★ 研究の位置づけ

             ・画像からオブジェクトを切り出して検索に使う

               ⇔ テキストからフリーキーワードを切り出して検索に使う

 

             すなわち,画像検索において,テキスト検索の方法を使用する.

             従来の画像検索では,色情報,大きさ情報などの物理的な情報を利用して検索を

             おこなっていたが,基本的に画像内の情報とは性質の異なる情報を用いて検索をおこなっていた.

             本研究の利点は,画像内の情報と同じ性質である,画像内オブジェクトを用いて検索することにより,

             より,ユーザの要望を具体的に表現するものものを用いて検索をしているので,より,欲しい画像を

             検索することが可能になると考える.

 

(2010.9.29) 木本メモ

            ★★★ 新規性,独創性などメモ

             ・感性語ごとに,色,形,大きさが印象に寄与する度合いが異なる.

              従来は,感性語ごとに,このような寄与の度合いの差異について報告されたことは無かった

             ・自然画像から,統一感のあるオブジェクトを人手で選別して検索に使っている.

 

(2010.9.27) 木本メモ

            ★★★ 新規性,独創性などメモ

             ・自然画からオブジェクトを自動的に,網羅的に自動抽出して,検索に利用する

             ・抽出したオブジェクトは,辞書に登録して検索に利用するが,登録するものは,アンケートによって選んだ.

             ・検索に利用するオブジェクトは人出で書いたものと,画像から自動抽出してもので,

              おのおので辞書を構成して,おのおの検索実験をして,検索精度評価をした.

             ・検索精度評価の結果,画像から自動抽出したオブジェクトを辞書登録して検索した方が検索精度が良好であった.

             ・従来の画像検索では,人が書いたオブジェクトを利用して検索を行っていたが,

              本研究では,自然画から自動抽出したオブジェクトを利用した.

              この自動抽出したオブジェクトを利用して検索をおこない,検索精度評価をおこなったところ,

              良好な結果を得たことが本研究の新規性と有効性である.

             ・人が書くオブジェクト画像に対して,コンピュータによって自然画像から自動抽出した画像は

              自然の中になる存在する数多くの画像からなり,人が書く画像とは異なる性質のもので,

              人が画像を書くとき発想を支援することが可能である.今回,人が想起した画像は,

              かなり限られた傾向が見られたが,コンピュータが自然画から自動抽出した画像は,

              人の考えの制限に捕らわれないものであり,書かれる画像の表現を押し広げるものであり,

              画像検索,特に自然画の画像検索には有効であった.すなわち,発送支援,デザイン支への

              利用が期待できる.

             ・人が自然画を見ていて,認識するものは,多くはないと考えられる.コンピュータによって

              自動抽出をおこなうことによって,自然画から網羅的に,人が認識するものより,

              多くの画像オブジェクトを抽出することができ,これらの画像オブジェクトを利用することによって,

              より精度の高い,かつ,検索結果が豊富で有効である検索を実現することができた.

 

(2010.9.13) 木本メモ

            方向性を持たせた検索システム

              「もう少し,明るい色にする」,「もう少し,丸みを持たせる」「もう少し,シンプルにする

               などを実現するシステム

 

(2010.7.15) 木本メモ

            論文とは,客観的な事実に基づく,ロジカルなビルドアップ である.

 

(2010.6.16) 木本メモ

            ★★★論文内容のポイントについて(最初記述:2010.6.16)

            1)自然画像の中から自動抽出したオブジェクトを使って検索する意義は何か?

                → 今までは,人が書いたオブジェクトを使って検索していた.

                   人が書くオブジェクトと,自然画像から抽出されたオブジェクトは異なると考える

                   人が書くオブジェクトに加えて,自然画像中から抽出されたオブジェクトを

                   使って検索することで,検索結果がより,良いものになると考えて,

                   今回提案する検索方式を考えた.

 

                   また,人が書くオブジェクトは形象の持つ意味が反映されている.

                   例えば,トロピカルなという印象語に対するオブジェクトとして,

                   ヤシの木を書くことがある.ここでは,形象の持つ意味が反映されているが,

                   この意味の認識は,必ずしも万人に共通ではない場合がある.

                  

                   しかし,自然画像中から抽出されたオブジェクトには,このような形象としての

                   意味は通常無い.あるのは,色と形だけである.

 

                   このように,自然画像中から抽出されるオブジェクトは,形象の持つ意味がなく,

                   より,直感的な印象を与えると考える.

 

                   自然画像から自動抽出したオブジェクトを使う検索は,形象の意味を捨象した検索を

                   実現すると考える(2010.6.21)

 

            2)デザイン支援について

                → 印象を表現するオブジェクトを人が最初から書くことは容易なことではない.

                   このようなことを,プロのグラフィックデザイナーに依頼しても,やりますという返事は

                   簡単には帰ってこない.

                   今回の方式は,ゼロから,このようなオブジェクトを書くのではなく,

                   自然画像中に存在する,多くのオブジェクトをプログラムで自動抽出して

                   オブジェクト作成を支援することを目的としている.

                   このように,オブジェクトの候補を抽出して,デザイナーに提示することによって

                   印象を表現するオブジェクトの作成を,精度よく,効率的におkなうことが可能になった.

            3)オブジェクト抽出方式の妥当性,良さについて

                → 同じような色のまとまり,エッジの強度などでオブジェクト抽出をしている.

                   このような方式は,人間の物体認識と基本的に同じであり,人間の認識に近いと言える

                   また,まとまりや,エッジの強度は,抽出時にパラメータにおいて,幅を持たせて

                   いくつもの候補を抽出して,最終的に人間が選ぶこととしている.

                   このために,抽出漏れや,主観的な抽出ではなくなっていて,網羅的抽出が実現している.

                   人間の限界を超えていると考える.(2010.6.17)

 

            ★★★論文作成にあたっての留意事項

            1)デザイン支援の先行研究を調べること.

                → デザイン学会誌・論文誌,感性工学会誌・論文誌,情報処理学会誌・論文誌など

            2)色彩による印象表現について

                → 色彩学会誌・論文誌を調べること

 

(2010.6.3) 木本メモ

           ・物に対する視点について

             視点を今までのものとして,惰性的にしてしまっていないか?

             例えば,味は,酸味と甘みの2つのものの混じり合いから出来ると言われているが,これらの2つの視点で良いのか?

             別の視点で味を考えてみる必要はないのか?

             酸性度,糖度科学的に測定できるので,これらの指標を使っているのではないか?

             実は,別の指標もあるのではないか.

             引き続き,考えてみよう.

 

             色彩のRGB値も,波長測定ができるので,これらのRGB値を使っているのではないか.

             ときどき,色彩科学色彩をダメにしたと言う人がいる.RGB値に視点を固定していて,

             さらに広い視野に気がつかないでいることを批判したように思える.

 

(2010.5.19) 木本メモ

           ・オブジェクト画像を使って画像検索をする意味は?

             → 自然画像からオブジェクトを抽出して画像を検索する

                 その意味は,自然画像の中で,人が見ているオブジェクトを使って検索することに意味がある.

                 これまでの研究では,画像の色を使って,画像検索をしているが,画像のオブジェクトを使って

                 検索することは,色だけを使った検索を,色と形を使った検索として,検索における照合要素の

                 次元を1次元から2次元に拡張するものである.

           ・学会発表や,博士中間報告会において,質問に対しての回答のしかたについて

             → 自分の不利になるような回答を,あえて,しないこと.

                 「感性語の選択において,差が出るように選択した」(2010年5月 色彩学会全国大会) 

                        ← 選択が作為的と受け止められる

                        ← そもそも,このような選択はしていない

                 「感性語辞書を作るときに,オブジェクトの選択は自分がした」(博士中間報告会)

                        →  以下のように回答すべきである.

                           「本来は,アンケートなどをして,客観的なものにすべきであるが,

                            今回は,時間的制約が有ったので,自分でした.

                            今後は,アンケートをして,客観的な選択をします.」

                 「適合率」の説明 → 回答は,冷静になって,キチッとすること.

 

(2010.4.7) 木本メモ

          ・検索における照合度計算について → 重要!!!

             各辞書オブジェクトとの照合の平均値を照合度とするのではなく,

             ベストマッチのものの値を照合度とすべきである!!!→ このようにした(2010.5.24確認)

 

(2010.3.24) 木本メモ

          ・感性語辞書の構築について

            作成方法 @授業中の学生アンケートによる,Aプロに作ってもらう

            サンプルを提示して,学生アンケートをおこなったり,プロに作ってもらったりする

            サンプル作成中での問題点

             解像度の小さい画像から切り出されるオブジェクトはディザの影響が大きくて,印象が変わってくる.

               → 解像度の大きな画像を用いる方向で検討する

             和の文様画像DBからサンプルオブジェクトを自動抽出するが,

             画像中のオブジェクトが繋がっていて切り出せないケースがある.

               → このようなケースが多発するどうかをさらに調べる.

                  多発する場合の対策

                   @切り出しに使用する画像を選別する → 都合の良い画像をのみが対象とならないか?

                   A画像をレタッチ修正して,切り出しを可能にする

                       → レタッチ修正して良いのか?

                           → 細かい部分の修正は,全体の印象に与える影響は,ほとんど無いと思われる.

                             人間の認識としては,欠如している部分を補って認識したり,見たりしている.

 

(2010.3.10) 木本メモ

          ・第2論文 テーマ 明確化 → 辞書充実とその評価,および画像データベース多様化

              論文投稿先はどこか → 色彩学会,デザイン学会,感性工学会など

              辞書充実が大きな課題

               (1)プロのデザイナに作ってもらう

                  木本 → 森先生

                  西田 → デザイナほか,いろいろ

               (2)授業で学生アンケートによって作成する

                  → 授業での実験計画作成と準備(西田)

          ・Dr.論文研究シナリオ 具体化 → (1)感性語による画像検索システムの構築とその評価

                                   (2)辞書充実と,その検索精度向上への評価

                                   (3)「感性画像辞書」構築

                                       → 感性の具体化

                                           オブジェクト画像群による具体化

                                           大きさ,位置,数などのデータによる感性の具体化

           ・年間スケジュール作成; 研究会発表,論文投稿など

           ・多変量解析を使うときの検定をすること

          

 

(2010.2.5) 木本メモ

          ・検討項目1) 支配的オブジェクト 自動抽出

                      支配的オブジェクトとは...

                        面積の大きなオブジェクト

                        同じものが複数個有るオブジェクト

                        コントラスト(大小コントラスト色彩コントラストなど)を醸し出すオブジェクト

                        その他,いろいろと有ると思うが,この支配的オブジェクトについて考えることだけでも面白い

          ・検討項目2) オブジェクトごとに詳細に見ていって,分析しないと踏み込んだ分析が出来ない

          ・検討項目3) オブジェクトごとに判別分析の結果と,それを利用した効果を明らかにする

          ・検討項目4) 各オブジェクトを判別分析の効果に従って,辞書登録するかしないかを選別する

                    このことによって,辞書をより効果的なものへブラッシュアップできる

 

(2009.11.20) 木本メモ

          ・第2,第3論文の研究テーマ

 

            「感性検索 − 検索に使う属性数を増やす;配置,大きさ,数,など」

 

            オブジェクト抽出に使う画像特徴量: RGBからLab

 

            パラメータ情報入り辞書の作成と検索システム利用での効果(2009.12.13)

 

            「感性語画像辞書構築(2010.1.7)

              ポイント:統一的な印象を持った画像を使用して,

                    そこから印象を表現するオブジェクトを抽出することが特徴

 

                    人は画像全体を見て,印象を得るが,その中のどのオブジェクトが,その印象を表して

                    いるかを,オブジェクト抽出とそれを用いた画像検索結果での正解判定

                    よって検証しながら,印象を表現するオブジェクトを洗い出してゆく.

                    洗い出しの結果,感性語画像辞書が構築されることになる.

                    なお,オブジェクトは画像中から得られるので,人が人為的に作ったオブジェクトでなく,

                    自然に存在するオブジェクトであることが大きな特徴である.

 

            判別分析について: 係数でマイナスのものが有るが,負方向の影響度が大きいと考えれば,理解できる

 

            辞書についての考察

             辞書作成の方法 ← 個人の判断で,いきあたりばったりに行っていないか?

             辞書の有効性はどの程度のものか

             辞書に登録されたオブジェクトの色,形はどのようなものか,それらは良いものか.

             辞書作成後に,検索以外の利用方法はないか → デザイナーが利用できないか

             辞書そのものは,以上のように種々の検討項目が有る

 

            第1論文の改良,延長のようなものではなく,もっと違った視点からのアプローチは無いものか

            もう少し,大きく視野,視点を開く

            例えば,色彩学会の小林先生の講演会を聞いて,参考にする,など.

 

            ドミナント・カラードミナント・オブジェクトを抽出して,それをメインとして検索することも重要,効果的

 

            システムを他の人や,木本が使えるようにしておくと,

            他の人が使って,その使用感や改良意見をくれるようになる.

 

(2009.11.4) 木本メモ

          ・第2論文の研究テーマ

            オブジェクトのレイアウトの印象分析

            オブジェクトの大きさの印象分析

            オブジェクトの角度の印象分析

            オブジェクトの数の印象分析

            オブジェクトのバランスの印象分析

            オブジェクトのエッジ情報を利用した印象分析

 

(2009.8.30) 木本メモ
           生け花で調和させている人もいる.ついでに器も調和させている.
           写真あり:2009.8.30 於いて:ルブラ王山

 

(2009.7.29) 木本メモ 

           感性画像辞書では,自然界にある図形そのものを利用している.

                        人が書いた図を用いているのではない.

                        人が書いた図形は,人工のものなので,どうしても人間が作るものの限界が有る.

                        感性画像辞書は,このような限界が無いのが特徴であり,良さである.

 

(2009.7.26) 木本メモ

           (ちょっと意味不明であるが) 印象を主成分分析する → 論文テーマ

 

(2009.7.21) 木本メモ

           カラー情報の利用について書く → 第2論文の一部になるかも.

 

(2009.6.25) 木本メモ
          @博士後期課程学生 支援制度 1人あたり約12万円
          A西田さん TA配分 6.5時間 ← 要 申請 9月

(2009.6.3) 木本メモ

           ・検索で画像中でのオブジェクトとのマッチングをして照合計算をするが,
            画像中でのオブジェクトの位置づけによって,照合での重みを変えると良い.

            → @画像中でのオブジェクトの大きさ,位置,配色,コントラスト,繰り返し度,角度によって評価する

            → Aドミナント・カラー,ドミナント・シェイプなどの評価をして,照合での重みを変える

            → B背景色を決めるルールを考案して,利用する

            → C上記のほかに,画像解析をして,その解析情報を利用する.

 

(2009.5.16) 木本メモ

           文様について

            例えば,文様の中にあるオブジェクトをキーにして,検索して

            種々の文様に描かれているオブジェクトの類似性を見つけ出して,

            文様の歴史,伝搬について考察する

 

(2009.5.3) 木本メモ

          ドミナントオブジェクトについて

           ドミナントオブジェクトの抽ができれば,非常に効果的であると思う.

          画像中のオブジェクトは孤立している訳ではない.関連して存在している.

           関連ドミナントオブジェクトを抽出できると種々,応用が出来ると思う.

 

(2009.4.29) 木本メモ

           衣服学会誌,Vol.52,No.2,pp.11-15

           切畑 健,和様美の基本思想 −「源氏物語」帚木にうかがう

             「平安時代の人の思想そのもの」

             「優,柔,温,明,繊細,小形,豪奢」 ← 「和様美の基本思想」?

             「畦道の夏草には,おおばこ,いぬたで,えのころ草,かやつり草」などまさに平凡を図にしたような植物たち」

 

(2009.4.13) 木本メモ

           仏像の襞