分析手順の基礎(5)

因子分析

分析 → データの分解 → 因子分析
  • 「変数」に因子分析を行う変数群を指定する。
  • 「因子抽出」ボタン。
    • 「方法」
      • 主因子法,重みづけのない最小二乗法,最尤法を使用すると良いだろう。デフォルトは「主成分分析」となっているが,因子分析を行う際には使用しない方が良い。
    • 「抽出の基準」
      • 事前に因子数が決まっている場合には「因子数」を選択して,ボックス内に数値を入れる。
      • 事前に因子数が決まっていない場合には,とりあえず固有値1以上の因子を抽出する。「最小の固有値」を選び,「1」を入れておく。
    • 「続行」をクリック。
  • 「回転」ボタン。
    • 直交回転を行う場合には「バリマックス」を選択。
    • 斜交回転を行う場合には「プロマックス」「直接オブリミン」を選択。
    • 「続行」をクリック。
  • 「オプション」ボタン。
    • 変数の数が多い場合には,「サイズによる並び替え」にチェックを入れる。
    • 「続行」をクリック。
  • 「記述統計」ボタン。
    • 「相関行列」の「係数」と「有意水準」にチェックを入れると相互相関が出力される。
    • すでに相互相関を検討しているのであれば入れる必要なはい。
    • 「続行」をクリック。
  • 「得点」ボタン。
    • 因子得点を算出したい時には「変数として保存」にチェックを入れる。

「OK」をクリック

例:x1,x2,x3,x4,x5,x6の6項目に対して因子分析を行う

主成分分析

分析 → データの分解 → 因子分析
  • 「変数」に主成分分析を行う変数群を指定する。
  • 「因子抽出」ボタン。
    • 「方法」は「主成分分析」を指定する。
    • 「抽出の基準」は因子分析と同様。
    • 「回転のない因子解」にチェックを入れておく。
    • 「続行」をクリック。
  • 「回転」は「なし」にしておく。
    • 主成分分析を行う時は回転をしない。
  • 「得点」ボタン。
    • 主成分得点を算出したい時には「変数として保存」にチェックを入れる。

「OK」をクリック

例:x1,x2,x3,x4,x5,x6の5項目に対して主成分分析を行う

コレスポンデンス分析

※SPSS Categoriesオプションが必要である。実験室の端末にはインストールされている。

コレスポンデンス分析

分析 → データの分解 → コレスポンデンス分析

  • 「行」と「列」に名義尺度の変数を指定。
    • 「範囲の定義」で最小値と最大値を指定し,「更新」をクリック。
    • 「続行」をクリック。
  • 「作図」ボタン。
    • 「バイプロット」「行ポイント」「列ポイント」にチェックを入れる。

「OK」をクリック

等質性(多重コレスポンデンス)分析

分析 → データの分解 → 最適尺度法

  • 「最適尺度法」ウインドウが表示される。
    • 「最適尺度水準」を「全ての変数が多重名義」に,「変数グループの数」を「単一グループ」に指定。
    • 「定義」をクリック。
  • 「等質性分析(HOMALS)」ウインドウが表示される。
    • 「変数」に等質性分析を行う変数群を指定する。
      • 「範囲の定義」をクリックし,それぞれの変数の最大値を指定する。
    • 「オブジェクトスコアプロットのラベル」に被験者番号等,個人を表す変数を指定する。
      • 数値データである必要がある。
      • 「範囲の定義」をクリックし,それぞれの変数の最大値を指定する。
    • 「オプション」ボタンをクリックし,「オブジェクトスコアの保存」にチェックを入れると,各個人の次元に対応する数値が出力される。

「OK」をクリック

例:カテゴリ1からカテゴリ4までに対して等質性分析を行う



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