研究テーマ 色とテクスチュアの印象の研究と制作

 

★新規テーマのメモ

  ・(2009.1.7)織の効果(陰影など)を反映する生地の検索システム→繰り返し模様に対する画像解析が有効

  ・(2009.1.7)織の効果と模様デザインの相乗効果の研究→模様を生かす織とそうでない織を解明する

 

★大きな目標は何か

  人を幸せにする

  人の気持ちをウキウキさせる,溌剌とさせる,引き立てる.

  人を元気にする

  人のこころを和らげる

  衣服はサインである.

  衣服は人に季節をもたらす

  完成でなくても良い,途中のプロセスにあるということも大事である

  和の発信が重要!

 

★総合力,統合力,掘り下げ力

 

★中間発表会

   20年6月17日(),24日() → 7月14日(月)実施

    1)染めの技法の現状と課題

    2)織りの技法の現状と課題

       織機の改良

    3)文様の基礎調査と今後の課題

    4)杉浦さんの今までの研究紹介

    5)杉浦さんの作品紹介

    6)衣服,被服について(例えば,民族衣装など)

    7)杉浦さんの従来研究+今後の研究の方向(いくつかの方向とその概要を示す)

 

  研究スケジュール

   1年目:

   2年目:

   3年目:

   4年目:

   5年目:

 

★投稿学会

  繊維科学会?

  繊維消費科学会?

  繊維学会?

 

★副指導教員

 丹羽先生?

 藤井直子 先生?

 森嶋先生?

 原田先生?

 

  研究タイトル(候補)

1)     和の文様における動きの表現の分析と文様制作への応用

2)     画像処理,Flashによる染織技法の印象効果の分析

3)     ドレープの変角分光特性の分析と応用の研究(変角分光特性測定はできないと思う)

4)     表面形状意匠(文様のこと)の印象分析とその応用に関する研究

    メッシュなどのレイヤードの効果の分析も含む

    織りも含む

    意匠の動きも含む

     ここのオブジェクトの動き

     オブジェクトの集合としての動き

     オブジェクトの配置(一種の構図)としての動き

5)色と形の印象分析

    水玉文様など

    日本家屋に適した,カーテン,衣服についての調査

      文様,生地,色などの属性で最適なものを選ぶ

      通気性,保温性なども考慮する

   6)文様の基本構成要素の抽出とその応用による文様生成の試み

文様性の定義とその検証が重要,バランス,繰り返しほかを抽出して,文様性を検証する

       バランス性

       繰り返し性

       格子性,縞性

        三角格子,六角格子

        整数比率

       日本は横重視

       格子度とモチーフとの調和

       格子の階層的部分構成の分析

        モンドリアンに通ずる

       格子と格子の重ね合わせによる印象表現

       格子の例:障子

       モチーフ

        ぼかしもモチーフの一種

       これらの物理的特徴量との対応関係を分析する

         どのような特徴が重要かを検討することも立派な研究テーマである

       参考:視覚情報デザイン研究所 本

   7)文様検索システムの設計・構築

      検索のための重要な事項は何かを検討する

       例:fft解析,自己相関係数の算出 → ともに繰り返しパターンの分析に有効

       例:格子性などの物理量

         感性.印象(可愛らしいもの,野菜など,には可愛らしい文様が合う)

         色

         格子の粒度,ほか

   8)明治初期の日本の図案

   9)日本の図案の特徴

      動き

      自然がベースである

      日本の図案における自然観

       直線性と水

       直線性を検証する

        方法:実長を測定する

      日本と西洋の自然観の比較 −図案における比較−

       比較のポイント

        R,線の細さ(日欧比較,日欧,東欧,中欧などの共通点を探る)

        西洋のもの(衣服,文様など)はライン,シルエットが大事である.

        日欧比較:感性語の分布

         可愛さとは何か → 小さくて,たくさん

      ★調査 日本独自の発生の文様を集める

          海外から移入した文様を集める

 

   10)中国の図案

       竹林のモチーフ

   11)アジアの図案

 

★既往研究: 漆塗りの研究(08.3.29)

 

★サンゲツ訪問メモ(2008.5.2 サンゲツ:久野香織さん,杉浦,木本)

  以下,いくつかの課題,研究テーマのヒント

  ・食堂の壁紙: 広い空間などで,机上で選んだ柄が,結果的に,小さいものとなっている.

  ・見え方において,日本人と外人の違い(眼球構造まで含めて)

  ・カーテン,壁紙などを含めて,顧客は,色と柄のバランスで決めている

  ・日本発の色柄は,サンゲツでは,ほとんど無い.以前から続いているものは使っている

  日本の独自性

  和の再利用をしている.今後とも重要である.

・古いデザインから新しいデザインに変えてゆくのはどのようにしたら良いか

    モチーフを変えるのが普通のやりかた.

  ・色・柄の安定性(目がチカチカする,癖が有る) → 脳波測定

  ・デザインをするときに考える種々の要素をピックアップする.例えば,遮光性など.

  ・遮光性と照明の関係を調べる

  ・リピートの度合いは,どの程度が最適化は,そのようなデータが有ると有効である.

    ただし,柄が小さいほど,デザインコストは安い

  ・3DCGを利用して,室内での壁紙などの印象の評価をシミュレーションすると価値が有る.

  ・素材と文様の関係についてはどうか → 回答無し

  ・久野さんは現在は,織物壁紙を担当している.

    家用と店舗用とで,構造,色などで棲み分けが必要

  ・赤のレベル分け:同じ赤でも,いろいろと有って,おのおの印象が異なる

    これらの印象を赤のレベルで分類できると有効である.

  ・天井高が印象に及ぼす影響も定量化できていない

    マンションなどでは,天井高がいくつか種類が有る

  ・壁紙と椅子の,色柄におけるアナロジー,対比など関連性が有る.

    特に織物壁紙で.柄,大きさなど

  ・見えにおいて,照明と生地の関連性についてもデータが無いので,有ると有効

    このとき,地とモチーフなど,いろいろな種類が有る

    照明としては,外光,白熱光,蛍光灯など

  ・場所が異なると,柄の印象はどれくらい異なるのか(久野,2008.4.22)

  ・古典的なモチーフをどれくらい変形させるとモダンな印象になるのか(久野,2008.4.22)

  ・有機的なラインと無機的なラインの印象の違い(久野,2008.4.22)

  ・いくつかの文様を組み合わせて新しい文様を作る

    例えば,チャパンとチャドルの良いところを組み合わせて,新しい文様を作る

(木本,2008.5.6)

 

●文様について

 世界の文様(織り・動きを含む)の印象

  ★文様全般について

  歴史,変遷,地域同志の影響

   スイス,イスラム,中国,日本,シルクロード

   時代,地域による分析

    象形性,幾何学性

  世界の文様:唐草文様ほか,オリジナルなものが豊富に有る

   ただし,動きの有るものは少ない.

  日本の文様:日本独自のものは少ない? 海外から渡来したものがほとんどである?

  日本らしい文様を明らかにする

   ← 和の色,配色はすでに研究,制作例が有る

   ← 和の文様の研究,制作例は,(ほとんど)無い.

     今後の文様,形の有り方は,重要である

      なぜならば,近代科学技術文明に基づく無機的な文様は一巡したから.

   日本独自の文様を作る

    動きなどを利用する

     動きについいて,西洋と東洋を比較する

    構図などの特徴を抽出・整理

     西洋:人,もの(静物)など

     日本:自然など動きの有るもの

        空間性が有る

    背景との調和

     和紙,

     壁,etc

   日本人が文様に無意識に取り入れた自然:雪花紋

  現代の世界の文様

  現代の日本に適した文様

  日本と西洋の良いところを融合させて,新しい文様を作る

 

 ★文様の例

★文様データを集めること(着物,カーテン,絵画,瓦,道,その他,なんでも)

 テクスチュア

  アラベスク

  建築(ファサード,漆喰など),インテリア,カーテンなど全てのものに文様は有る

  ふすま

  木目(日本独特のもの?)

  簾: 風を通すとともに,日光も通す.あまり間を空けすぎると,透けて見えてしまう.

  水切りの紋:水紋の連なり

  民族衣装(衣服学会,拠点形成+藤井先生)

   チャパン

   フロアの文様

   天井の文様

  文献・資料

   和紋本

   文様本

 

★素材や使用場所に適合する文様の分析(文様の適合性)

  素材に合ったデザインが重要である.特にさまざまな新素材に合ったデザインが重要!

    織りに合った文様

    塗りに合った文様

    服に合った文様

    建物(西洋建築,和建築)に合った文様

    音楽に合った文様

    壁に合った文様

    携帯電話や新素材に合った文様

   → 文様調和:使用場所に調和している,文様調和論, (+色彩調和)

     色彩調和論とのアナロジー(類似)

 

   ★素材の分析(布地,紙,etc)

    物理性

    印象

    文様との適合性

    素材DB化?

 

例:例えば,木目ならば,どのような木目がどのような椅子やテーブルに適合するか

 

 ★文様の質感(08.3.29)

   質感のあるもの:石畳,石組み,道,ブロック,レンガ作り

織り,カーテン,布地の素材

   塗りの研究:うるし塗りなど

 

★素材と表面形状と織りと意匠による効果の測定と応用

   和紙,布地,新素材,革など

   照明への応用

   可視性への応用

   反射,拡散,透過度などの測定

   先行研究:INAXなど

 

   世界の民族衣装館見学

   名古屋友禅,名古屋黒紋付染め(藍,紅による下染め)

  音楽・音符・楽譜

 

 文様の定義,分類

  描かれているものには,意味は無いか,ほとんど,無い.

  杉浦さんの研究範囲

  論文のイントロとして,「文様とは...」を杉浦さんなりに書いてみる

 

 ★文様における抽象性・具象性の分析研究

   文様のR性(R)

   文様のLattice(Lattice)の分析

   文様の形を単純化させて考えてみる(壁の文様,敷石の文様など)

   ブロック文様

    文様の最小単位はブロックである(08.3.29)

    細長い帯の文様は,単位ブロックを横方向に連続させたものとして構成されている

    2次元平面の文様は,単位ブロックの平面的な配置として構成されている

    この最小ブロックの構成(縦横比,ブロック内部の構図配置)は国,歴史,文化によって異なる

    ブロックの重なり具合,randamnessも分析の着眼点である.(08.3.31)

   遺伝的アルゴリズムで文様を変化,生成させる

 

2)織りと文様の関係性について調査分析する

   重要 ← 織りをする上での制約が文様に与える制約は何かを明確にする

    例えば,丸い文様を織るのは難しい

         ← 格子状のものを織るのは易しい

        自然のRの入った文様を織るのは難しい

   捩り織り,ほかの,織りの印象効果

   文様と自然とは矛盾するか,それとも調和するか?

 

★分析方法

 余白の効果(面積,形,,対比,種々のレイアウトほか)

  ← 「余白を大切にしなさい」

  画像処理として,その効果を分析する.

  「余白」=「空間性」, 空間性について,例えば,和洋で比較分析する

 「空間度」なるものを定義して,この指標を使って,各種の文様間の比較をする

 

素材密度

 布地を分解してみる

 

透明度

 

太さ,細さ → 面積を推定する

重心,レイアウト

 

リズム → 周波数解析

 

繰り返し度

 オブジェクトの印象と大きさと繰り返し度との組み合わせの適合性調査,印象,印象変化の調査

 オブジェクトの印象と繰り返し度の印象の適合性の調査

 繰り返し度の組合せ: 繰り返し度 大・小・大・小・大・・・

                  大・中・小・・・

 

★オブジェクト--- 可愛いオブジェクトと可愛いメッシュを組み合わせる

          西田検索システムで検索した(可愛い)オブジェクトを使う

          自然の花・蔓など

 

一様性

アシンメトリー

中心をはずす

メッシュ度 → カーテンなどを測定

        曲線メッシュ

        メッシュの利用 → 点描

        すだれとその効果

基本図形 → どのような基本図形があるか

         水玉,ドット,ストライプ,ボーダー,ヘリンボン,etc

 

基本配置

 

構図

→ 以上の要素に基づいて最適化する

 

 人間のバランス感覚(目,耳など)も検証できる

 

文様の数理性 → 三井秀樹 「形の美とは何か」p.212

 織りと布地の明るさとの関係を分析する

 曲線性を外接円の配置・分布で説明する

 曲線性をエネルギーの概念で説明する

和洋の文様の比較(▼重要) 例えば,幾何学性における比較

 

最終的な評価:

 人を元気にする.

 人のこころを和らげる

  → 名倉氏

 ★脳波測定

 

★印象分析

  地と紋の印象分析と,その応用(調和,対比など) (08.3.30)

  メッシュ文様の印象分析

   メイン・メッシュ,サブ・メッシュ

   黄金分割,モンドリアンなど

  色の因子分析− 意外と先行研究は無いかも知れない

 

★画像処理

拡大・縮小・ポイント化などの変形をおこなう

 これらに伴う印象変化あるいは,変形しながら最適な画像を得る.

  文様を細線化処理して,特徴を抽出する

  和洋の文様の隠れた共通性を抽出する

    どの国の文様が相互に近いかを分析する

★国別文様の特徴分析・整理

   モチーフ(国別に,どのようなモチーフが使われているかを,調べて,整理・比較する)

   線.形.曲がり,繰り返し,周波数など

   国間の相互の影響など

  文様の周波数解析

   アラベスク文様

   雪花紋文様など

   各国の自然のモチーフと文様との関係性

    各国の文様を抽象的・基本的な文様に帰納して,各国間の共通性,関係性を明確にする

 

★蝶などの特定のモチーフ(具体物,抽象物)について和洋の表現方法を調査,分析する

  蝶

  縞

 

★自然について

  自然界の中の幾何学性が文様になった

   例:波,枝など,繰り返しやバランスのあるもの

   そもそも,文様性とは何か,文様性の定義とその検証が重要

    バランス

    繰り返し

    その他

  自然界の文様

   波

   花

   自然界のバランス

    ・片方の集団で声がすると,もう片方の集団でも,負けまいと,自然に声が起こる.

     このような,種々の自然の躍動が文様に反映される

     → 猿の群れ,鳥の制空権

       渡り鳥の群をなして飛ぶ様: 雁の飛ぶ,三つ四つ,二つ三つ

    ・根と枝の張りのバランス

  枝と花のバランス: 例えば,フウセンカズラの蔓と花のバランス

  波のバランス

 

  自然の織りなす文様

   ノースポール:生き残るものと生き残れないもとが有って,それらが自然にバランスを醸し出す.

  木イチゴの文様

  エメラルドグリーンの文様

  シンビジウムの文様 → 幾何学的繰り返し文様,幾何学的文様の形成

              自然が形成した幾何学的調和

  秀桜の文様 → 方向性, 上,横

  フウセンカズラの蔓の文様 → 

  フリージアの花の文様 → 尖った歯の並びのよう

  玉葱の輪切りの文様

 

★季節について

 

和洋における自然が及ぼした文様への影響の比較

  産業レベルで比較

  構図,文様比較

   線の繊細さほか

    マイセン

    景徳鎮,伊万里,ほか

 

 色と形の調和と対比

 余白の構成割合について分析する.

 文様自動バランスシステム Flash Action Scriptを使用する

 バランスとは何か,自分で定義する

絞りと,その,ゆらぎ → 柳の例

  ★動き

   絵巻物:鳥獣戯画,信貴山縁起絵巻ほか

→ 人間の動きの表現が主であり,文様の動きへの参考は少ない

   和柄における動きの分析(主として,構図からの分析.他の視点からでも良い)

    → 制作に結びつける

 文様の楽しさ,文様を楽しむ心

 

★和柄の印象分析

  和の形とは何か 洗い出す

  和紋の数理性の分析とその制作への応用(→染織ほか)

  絞り染めの幾何学性の分析と,幾何学模様の生成方法の考案

  柄の大きさ,周期性,柄そのものを変える → 印象分析をする

  チェック

   ストライプとボーダーを種々,変えて印象分析する

  網タイツと女性の足が作るコントラスト

   網目模様だけ,あるいは,足だけでは,あのような美しさは出ない.

   網目模様と女性の足とで,大きな相乗効果が出ている.

 

  「日本の文様の特徴をあらわす新しい印象語体系」

または,「日本の文様の特徴」を体系的に表現するための特徴語体系

   参考:三井本 42頁,59

  和の形の構成原理を創出する

   ← 現在,使われている構成原理は,明治以降に西洋から取り入れられたものである.

 

織りと文様の関係(つづれ織り,ほか)

 数学的文様(,カーテン:サンゲツ,イスラムの文様など)印象分析

 文様と季節感,自然

  雨,雲

 大きな地の模様と,表面の文様(大きな,大局的構図と小さな,局地的構図)

 レースの効果,文様の効果

  レースの効果

   メッシュ,リングメッシュなどの効果

   視認性との関係をデータ的に明確にする

   タイツのメッシュの印象

    網タイツの印象ほか

  文様と素材との適合性

    素材が持つ印象と文様の印象との適合性について考察する

    和紙と適合する文様

     透明なものと適合する文様

      透明度,透度の概念

    タイツと適合する文様

 

 ★新しい形を作る道具を考案して,新しい形を創る

   「かわいい」の概念 → 小さい,たくさん,丸い

 

  R

Rの概念

 形のR

 皮のR

 囁きのR

 堆肥のR

 漢方のR

 人の希望を表すR

 棚田のR

目に見えないRを表現する

こころのR,生命を宿したRを表現する,秘めた思いを表現する

Rを測定する

 草書のR

 女性の髪形のR(名古屋巻きほか)

 スーラのR

 スーラの効果

  面描,線描,帯描,ほか,荒い織り

   画像解析で表現効果を測定する

 現在の織りではRを表現するのに限界がある

  例えば,織りの交差は不自然 → 自然さを織りで表現する.

  現状を測定する

  雪が降るさまの表現, 果実がなるさま.

  雪花紋のR → good   優美な表現

    新古今和歌集,やまとことば

  イチョウの葉の繰り返し → not good

  シェルピンスキー曲線(ちょっと違う)

    生命のR

 

★文様はレイヤー,レイヤーは立体

 

★文様と音楽性(リズム性)

リズム性の限界を調べる

 生活の中の文様とリズム

  瓦,垣根,すだれ,ブラインド,御簾,目地

音楽と文様の調和

★音楽をヒントとして,文様をデザインする

  音楽のリズム,繰り返し,広がり,繊細さ,対比(強弱,高低などの対比,コントラスト)など

文様のサティ的表現

文様と情報

文様と音楽,モーツアルト

テキスタイルと音楽性(参考:映画と音楽性)

  繰り返し文様がリズム感を与える

 自然の物が持つ音楽性を(音楽で,画像で)表現する

  紫檀,黒檀の音,リズム

  香を聞く(香の香りの移動を聞いている,香りの移動はリズムである)

  木目の持つリズム,音楽性

  自然の音楽を聴く

  文様を聞く

   ベース音は格子,高音は花柄,フリルは蔓の曲がり

  自然界のリズムを抽出して,それをテキスタイルデザインに反映,応用する

   シンビジウムなどの蕾の付き具合のリズム性を,音・音の長さに反映させる

   椿の蕾の付き具合

  

文様の例

 服飾:ヘリンボン,タータンチェック

 

★文様の効果

  スリットなどのエフェクト

  (参考)照明における和紙のエフェクト

 

文献調査,既往研究

 鶴岡 真弓

 

既往事例,作品例

 ★縞

   町,地域の色

   スイス,オーストリアの谷間の町々の民族衣装

   文化服装学院 図書館

 ★民族衣装

 種々のところで使われている文様

 染織

 織り

 日本,アジア,イスラム,ヨーロッパ,アメリカ,南米,オーストラリア,太平洋の島々

 世界の織りの共通性を見つけ出す

 世界の民族衣装博物館を訪問する(▼重要)

 

参考

 万華鏡→文様の生成

 万華鏡を展開すると文様になる

 フラクタルによる文様生成

 遺伝的アルゴリズムによる文様生成

 

●染め

 名古屋黒紋付き染め

 参考文献: 日本色彩学会誌 314号 pp.312313

  天然染料と合成染料で染めた布地の発色性の違いについて

  織物による混色と塗装による混色の視覚効果

   自動車や家電製品の塗装でも織物のような質感表現が出来たら面白いのではないか.

   布地は平面と捉えられがちであるが,ミクロににると「複雑な立体構想」を持つ多

様な素材である.

 

  絞り染め 幾何学的文様を生成できる.

    鹿の子絞,南部絞り染,有松・鳴海絞,など

      きもの文様,258,259

 

 天然染料と合成染料を混合する

 

 

★「糸がとかれる」 → 糸しめが作る幾何学模様デザイン

幾何学模様を生成する方法

 1)糸しめ

 2)ゴムしめ

 3)もっと近代的な方法は無いのか?

    例えば,プラスティックのモールド(一種の溶接)

コネクタ(圧着)

溶かす

シート

      → 東急ハンズで探してみる

          Rを表現する器具や方法ほか

 

●織り

   織りによる表現

    織りは立体である.

    織りによる質感表現(種々の織りの方法による)とその評価方法

    縦糸,横糸の種々の交差方法による表現

     織りの技法とその効果の整理

    織りと色による照明の効果

      和紙(イサム ノグチ)と対比(比較)する

    参考: 小西誠二氏

      織りによる色の見えの効果

       素材:ウール,綿

       織りの面積,帯の幅などの相互効果

       和風の織り,洋風の織り

技術的なもの,デザイン的なもの,素材的なもの,など

 

★技法からの制約を整理して,現状技術でそれらの制約を乗り越えられないか検討する

   ブレークスルーを検討する

    川島織物 小西誠二氏にインタビューをしてみる

      長い長い絣を作る

      複雑で,幾何学的な文様を能率良く制作する

      R性の高い文様を制作する(現状の技術ではR性の高い文様の制作は難しい)

 

●色と形の印象分析

 基本形: 水玉模様

 応用:  種々,考えられる → 発散してしまう.

文様に限定する.

 

 形と色の調和  : 四角と青系が,丸とはオレンジ系が適合するなど...

 24節句の色,形を具体化する.それをデザインに応用する.

 

★分析方法

 絵巻物の分析方法(高畑勲)を参考にする

 視覚デザイン研究所 本 の分析方法を参考にする

 

  メッシュの効果,重ね着(レイヤード)の効果

   垣根の効果

 

 

 

★地域比較

民族衣装についての研究

  少数民族の色彩,染織

   染織はなぜ優しいか? → 透過光による測定

   分析する

    分光特性

  ヤン・リーピン シャングリラ

 各国の民族衣装の比較

  文様,織り,染めなど

 

★歴史変遷の調査

 

●表面形状,しわ

 紙,布地

 

●評価方法

 遠くの目と近くの目による見えの違い

  印象の違い

満足感の度合い → ハンドバッグのように持ち物を持ったときの満足感(2008.4.29)

 夜間の服の見え(夜目)

 注視性

  デザインや生地による注視性の研究

 

●制作

 ●技術との組合せ

  LED

  照明との組合せ(イサム・ノグチのスタンドの例を参考)

  画像処理技術

 


●進め方

 ★各種の技法の勉強・整理

  1)染め

  2)織り

  3)文様の基礎調査

 

  各種技法の整理とその効果についての分析結果報告

  新技法の提案とそれによる制作をおこなう

 

★分析用データ

  小袖

 

 

 ★できれば,今までの研究を利用・応用できる方向が良い

★制作に結びつける研究をする

 制作に結びつける.

  出来れば,立体(壺,帽子,マフラー,ファッション)

  そもそも,染織は制作である.

  今までの文様を分析する.特徴を整理する.そして,新しい,あるいは,現代に合った文様を,種々,デザインして,染織で制作する.

 

  色は,草木染めで出す.(杉浦)

  その後,合成染料で等色する.(川島織物)

 

●応用

 車のシート,革絞

 行燈に和の文様を入れて,何らかの効果を出す

 


★技術

 森先生のプログラム

 西田君プログラムの利用 ← → 相互にメリットを出し合う

 

 画像処理を応用する

  余白の割合または画面構成を分析して,良い構成割合を見出す.

→ 制作に結びつける.

 

 

●画像検索システム

 西田研究を利用する

 色・形を利用

  A.マクロ的な色・形を利用する

  B.個々のオブジェクトの色・形を利用する

  ABを組み合わせたシステムを作る

   今までに,このようなシステムはない

   特に,連続文様の画像検索には効果がありそうと考える

    例えば,テキスタイル サンプルなど

 

 オブジェクトに基づく検索

  メリットの例

    蝶をモチーフにした,デザインの画像を検索する.

 

  Flashによる和風文様の表現

   格子・モチーフなどの拡大・縮小,回転,移動,合成,などなど

   縞のシミュレーションをおこない,印象・好感度など分析する

   文様の印象をメッシュを基礎として分析する

    メッシュの構成方法

     基本構成:正方形,長方形

     応用構成:黄金分割,モンドリアン分割など

          メイン・メッシュ,サブ・メッシュなど

     自然のメッシュ構成:木の葉のメッシュ → 木の葉のメッシュ度の定義と測定

     メッシュ自身の繰り返し,調和的繰り返し

      → カジュアル感,フォーマル感などを表現する

      → リピート:リピートの色彩,モチーフの大きさ,モチーフそのものなどの組み合わせで

             印象がどのように変わるかをアンケート調査して,因子分析を使って

データ整理する

      → カーテンなどとしては,非個性的(個性無し)なデザインが良い?(2008.5.6)

   情報提示をする

   森先生プログラムを利用する

   (プログラム開発には,数年かかる)

   レイヤーを利用する

    基本格子と具体的モチーフ(花など)を重ね合わせて表示する

 

  その他,参考

研究テーマ

  池上論文化 特に移調システム

  24節句の配色を作成する

  ドレープの印象効果分析

  テクスチュアの法則性 分析と制作への応用

    文化的背景も考慮する...イスラムの文様(偶像崇拝否定など)

    画像解析技術の応用●重要

  変角分光測色計を応用する → 角度による見えの変化 → ドレープへの応用

   各種のドレープについて,その変角分光特性を測定して,ドレープにしたときの印象との関係をドレープ間で検討する.個々のドレープによって変角分光特性が異なるので,少ないドレープ量で,ドレープ効果を出せるものや,多くのドレープ量を使用しないとドレープ効果を出せないものなどの分析をおこなって,効果的なドレープ効果を出せるドレープ量を,各ドレープごとに比較分析する.

・ 鳥の目,人間の目 → 美しい花が選ばれる,残る.

 

●参考文献

・日本・中国の文様事典,視覚デザイン研究所編

  文様のたのしみ 和風への道のり

   樹下竜児/著,婦女界出版社 (ISBN4-89231-025-5)199804

NHK朝ドラマ オープニング 録画(2007.1.10)

 

制作博士

   和紋の改良

   「染織は完成した」 → 本当か,色の表現と織りの表現とが合っていない.

      色の表現:  自然の感じ  ← 草木染の自然な感じ

      織りの表現: 人工的な感じ ← 織りによる幾何学模様