文様 |
名称 |
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コメント |
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蝶丸 |
別名、輪蝶。
円形に蝶をかたどった文様。
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実際にいるとは思えない蝶だが、触覚の部分がハート型に見えるのが可愛らしい。 |
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唐織の蝶 |
静止して、羽を直立にたてた蝶を、文様では揚羽蝶と呼ぶ。
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蝶といわれると華やかな印象があるが、こちらの蝶も文様には、渋い印象を感じる。 |
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花瓶の金魚 |
花瓶に、写実的に表現された金魚。
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黒に金魚の赤が冴え、全体的に涼しげな文様となっている。 |
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千代紙の金魚 |
水にたゆたう様子を様々に描いた、千代紙の名物柄。
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千代紙だけでなく、浴衣にもよく合う文様だと思う。 |
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印籠の蝉 |
印籠に写実的に表現された、竹に止まった蝉の文様。
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一目で夏の文様だとわかる率直さが好み。 |
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蟹 |
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おそらく海辺にいる小さい蟹の文様だろう。
海を連想することができ、夏を感じる。 |
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螺鈿の秋草 |
薄のしなやかな流線と、それに沿うように飛ぶ蜻蛉が印象的。
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背景は黒だが、蜻蛉と色彩から、夕暮れ時の風景が思い浮かぶ。 |
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雁 |
渡り鳥の雁が連なって飛ぶ姿は文様として好まれた。
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鴨と似たようなイメージがあるのだが、渡り鳥という点では、こちらのほうが縁起物となりやすいのかも。 |
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絵皿の鈴虫 |
秋草にポツンととまる鈴虫の文様。
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たった一匹とまっている様子が、鈴虫の儚い一生を暗示しているように見える。 |
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鯉水 |
波濤に泳ぐ鯉を円にまとめた文様。
紋章としても見られる。
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冷たい水のなかでも、鯉が力強く泳いでいる様に、元気をもらえる文様だと思う。 |
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千鳥 |
単純化された千鳥。
身近な鳥なので、多くの文様が残っている。
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ひよこ饅頭を思わせるデフォルメが可愛らしい文様である。 |
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蒔絵の波頭 |
ウサギの耳を長く描き、波頭とともに描いた文様。
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耳を敢えて長くすることで、ウサギの動きに方向と躍動感が表れていると思う。 |
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鶴丸 |
鶴が羽を広げたところを丸く文様にしたもの。
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鶴の翼の形が格好良いと思う。 |
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飛鶴 |
松と梅と、飛んでいる鶴を表した吉祥文。
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まさに縁起物の詰め合わせである。
何かしらの門出のときに用いられたのかも知れない。 |