いつも見てる/サウンド・インスタレーション
山口良臣
2002「つやま芸術祭」/2002年1月27日-2月17日
作州民芸館/岡山県津山市


作州民芸館は大正9年(1920)建造のルネサンス様式を模した木造二階建ての建物であり、かっては銀行であった。この建物の階段室と二階廊下に赤外線センサーとオーディオプレーヤー計6組を設置した。

階段室に入るとセンサーが働き、ささやき声が聞こえてくる。階段を上がるにつれ、様々なささやき声であたりが満たされる。

「見んのか?」「見えるじゃろ」「見りゃあせんで」「わしゃあいっつも見とるで」など、見ることに関連した話し言葉が津山弁でささやかれる。

ささやき声が、そこを訪れる人々の様々な記憶とその場を結びつける。