三上研究室OB・研究員・大学院生・学部生

2016年度

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小川 直茂
岐阜市立女子短期大学 准教授
芸術工学研究科博士後期課程(社会人)

○小川直茂: 短期大学における産官学連携事業実施にあたっての諸課題の考察, 岐阜市立女子短期大学研究紀要 第64輯, pp.83-86, 2015.3
○小川直茂, 堀光代:食環境の色彩嗜好における色彩教育の影響に関する考察,基礎造形022, pp.17-22, 2014.3
○小川直茂: デザイン主導型開発の意義に関する一考察, 岐阜市立女子短期大学研究紀要 第63輯, pp.75-78, 2014.3
○小川直茂, 三上訓顕, 川崎和男: 薬剤服用におけるユーザビリティの最適化デザイン-薬包紙のデザインモデル提案を事例として, 日本デザイン学会, デザイン学研究 Vol.68 No.2, 2013.9
○小川直茂, 奥村和則: 地域活性化に向けたデザイン支援-ぎふベリーパッケージデザインの取り組み-, 岐阜市立女子短期大学研究紀要 第62輯, pp.133-136, 2013.1
○小川直茂, 三上訓顕: ささしま地区整備計画提案・スケマティックイメージの制作, 岐阜市立女子短期大学研究紀要 第61輯, pp.105-108, 2012.3
○久保村里正, 小川直茂, 奥村和則: 基礎造形教育法における題材選定に対する嗜好と教育効果,
文教大学教育学部紀要 第45集, pp.59-68, 2011.12
○小川直茂: 図式について〜情報伝達デザイン教育のための一考察, 岐阜市立女子短期大学研究紀要 第60輯, pp.95-100, 2010.11
○小川直茂: 織田信長公居館跡・地形想像図の制作~歴史学分野における情報表現の視覚的アプローチに関する事例報告, 岐阜市立女子短期大学研究紀要 第59輯, pp.127-130, 2009.11
○小川貴史, 小川直茂, 金谷一朗, 川崎和男: プロダクトデザイン開発手法にもとづくプレフィルドシリンジの開発に関する研究, 生体医工学, Vol.46, No.4, pp.458-464, 2008.8

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磯貝 実祐

卒業研究・卒業制作を予定

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福島 藍

卒業研究・卒業制作を予定

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柴田 亜細亜

卒業研究「ヴェネチアの広場の対ポロジーに関する研究(仮題)」
卒業制作「ヴェネチアの広場の再生デザイン(仮題)」

2015年度

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鈴木 緑
芸術工学研究科博士前期課程

○ 鈴木緑・三上訓顯:余暇施設開発の実際33.23年間のスキー場の運営推移に関する全体状況について、日本建築学会大会学術講演梗概集.2014.

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勝呂 雅志

卒業研究「建築学生が見た別荘地軽井沢の魅力度(仮題)」
卒業制作「未定」

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Hou Haku

卒業研究「中国済南市の旧市街地街路のフィールドサーベイ(仮題)」
卒業制作「未定」

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八嶋 翔平

卒業研究「ワーカー達のノマド性に関する研究(仮題)」
卒業制作「未定」

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河合 勝司
芸術工学研究科研究員(社会人)
名古屋市立大学大学院経済学研究科
博士前期課程修了

中津川市のデザインガイドラインに関する研究

2014年度

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今津 佑介
(株)ナカジツ

卒業研究「常滑市栄町の変容に関する研究〜窯業地域における土地と建物の時系列推移」
卒業制作「煙突再利用にともなうアーティストインレジデンス空間の提案」(芸術工学賞)

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薄田 祐基
(有)Studio Point

卒業研究「名古屋市における地下公示価格の背後要因についての考察」
卒業制作「つなぐ」

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西口 真也
阪南大学准教授
芸術工学研究科研究員(社会人)
芸術工学研究科博士後期課程満期退学

○西口真也、三上訓顯:「ニューエイジ・ブランド」の抽出とその特徴に関する考察、日本デザイン学会、デザイン学研究vol58,No1,2011
○西口真也、三上訓顯:ゆとり世代の余暇活動意識の要因について、地域施設計画論文29、知己施設計画小委員会、p27-32、2011
○稲垣菜月、西口真也、三上訓顯:余暇施設開発の実際27.スキー場関係者の余暇活動意識の出現状況について、日本建築学会大会学術講演便概集、p331-332、2011
○西口真也、三上訓顯、稲垣菜月:余暇施設開発の実際28.スキー場関係者の余暇活動意識の要因について、日本建築学会大会学術講演便概集、p333-334、2011
○三上訓顯、稲垣菜月、西口真也:余暇施設開発の実際29.スキー場関係者と利用者の余暇活動関心度評価について、日本建築学会大会学術講演便概集、p335-336、2011
○三上訓顯、大野紘資、西口真也:余暇活動開発の実際24.20代若者の余暇活動意識調査の出現状況について、日本建築学会大会学術講演便概集、p335-336、2010
○大野紘資、西口真也、三上訓顯:余暇活動開発の実際25.属性からみた被験者のタイポロジー、日本建築学会大会学術講演便概集、p337-338、2010
○西口真也、三上訓顯、大野紘資:余暇活動開発の実際24.20代若者の余暇活動意識の要因について、日本建築学会大会学術講演便概集、p339-340、2010
○西口真也,第5章ブランド・コミュニケーションと店舗ー新しいブランドスケープ概念の提案ー,新時代のマーケティングー理論と実践ー,平成20年4月
○西口真也,ブランド・コミュニケーションにおける店舗デザインに関する研究,吉田秀雄記念事業財団研究助成論文.平成20年3月
○西口真也:ブランド論における「経験価値」概念の検討, 兵庫県立大学『星陵台論集』第38巻第3号.p59〜78.
○西口真也,ブランド論における「経験価値」概念の検討,星陵台論集,第38巻第3号.平成18年1月
○西口真也,複雑系マーケティングの構想,神戸商科大学大学院経営学研究科修士課程修士論文.平成15年12月
○西口真也,第3章神戸ブランドの復興,神戸商科大学大学院経営学研究科ベンチャー研究論集(2)神戸地域活性化の条件—神戸モデル構築に向けて—.平成15年3月

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前田 保
芸術工学研究科研究員(社会人)
日本大学大学院総合社会情報研究科
国際情報専攻博士前期課程修了

○前田保.三上訓顯:愛知県江南市古知野町の古民家に関する住民意識調査について, 日本建築学会大会学術講演梗概集.2014.
○前田保、三上訓顯:愛知県江南市布袋地区における歴史的街並の変遷, 日本建築学会大会学術講演便概集,2012.
○前田保:ユビキタスコンピューティングシステム、『都市景観とユビキタス社会における都市のイメージー名古屋市の事例ー』、情報処理学会研究報告、p75-81,2008
○前田保:『水と緑のすまいるタウン〜道・ふれあいネットワーク〜を継続する活動の研究愛知県岩倉市「岩倉駅東地区」のケース』、日本建築学会大会学術便概集,2009.

2013年度

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内山 志保
芸術工学研究科博士前期課程修了

○中川運河の空間特性に関する研究、修士論文
○内山志保.三上訓顯.稲垣菜月:余暇施設開発の実際32.妙高市と余暇活動の要因について.日本建築学会大会学術講演梗概集,2012.
○稲垣菜月.内山志保.三上訓顯:余暇施設開発の実際31.妙高市のスキー場と宿泊者数の関係について.日本建築学会大会学術講演梗概集,2012.
○三上訓顯.稲垣菜月.内山志保:余暇施設開発の実際30.スキー場・街区一体型余暇施設について.日本建築学会大会学術講演梗概集,2012.

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北嶋 貢希
コナミ(株)

卒業制作「久屋大通公園の開発」

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松本 夏奈
大学院進学を予定

卒業論文「インターネット社会における次世代図書館のあり方に関する考察」

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水野 慎人
積水ハウス(株)

卒業制作「川と都市のあいだから、大垣市における新しい親水空間の提案」

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山尾 孝裕
(株)スペース

卒業制作「ICT社会におけるワークプレイスの提案」

2012年度

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稲垣 菜月
芸術工学研究科博士前期課程修了
(株)スペース勤務

○内山志保.三上訓顯.稲垣菜月:余暇施設開発の実際32.妙高市と余暇活動の要因について.日本建築学会大会学術講演梗概集,2012.
○稲垣菜月.内山志保.三上訓顯:余暇施設開発の実際31.妙高市のスキー場と宿泊者数の関係について.日本建築学会大会学術講演梗概集,2012.
○ 三上訓顯.稲垣菜月.内山志保:余暇施設開発の実際30.スキー場・街区一体型余暇施設について.日本建築学会大会学術講演梗概集,2012.
○稲垣菜月、西口真也、三上訓顯:余暇施設開発の実際27.スキー場関係者の余暇活動意識の出現状況について、日本建築学会大会学術講演梗概集、p331-332
○西口真也、三上訓顯、稲垣菜月:余暇施設開発の実際28.スキー場関係者の余暇活動意識の要因について、日本建築学会大会学術講演梗概集、p333-334
○三上訓顯、稲垣菜月、西口真也:余暇施設開発の実際29.スキー場関係者と利用者の余暇活動関心度評価について、日本建築学会大会学術講演梗概集、p335-336

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杉浦 和馬
芸術工学研究科博士前期課程に進学(原田研究室)

卒業研究「大規模小売店の撤退、出店による地域商店街の変容に関する研究」
卒業制作「町工場の再編による郷土博物館の提案」

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杉本 直勧

卒業制作「都市内移住型ネットワークの形成」

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松尾 翔
芸術工学研究科博士前期課程に進学(溝口研究室)

卒業研究「大阪市空堀地区を対象とした街区の変容に関する研究」
卒業制作「木造密集地域の建物再生における一提案」

2011年度

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大野 紘資
博士前期課程修了(廣川美子研究室)OB
アトリエ オオノ代表

(審査付論文)
○大野紘資,三上訓顯:東北スキー場の運営面におけるタイポロジー,日本建築学会建築計画委員会地域施設計画小委員会,地域施設計画研究No25.2008.
○大野紘資, 伊藤孝紀,三上訓顯:通年利用型余暇施設への再生に関する研究,上信越地方スキー場を対象とするタイポロジー, 日本建築学会建築計画委員会地域施設計画小委員会,地域施設計画研究No24.2007.
(大会論文)
○伊藤孝紀,大野紘資,犬塚道彰,三上訓顯:余暇施設開発の実際14.利用者志向型スキー場の開発経緯について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○大野紘資,犬塚道彰,三上訓顯, 伊藤孝紀:余暇施設開発の実際15.キューピットバレイの運営特性について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○犬塚道彰,三上訓顯, 伊藤孝紀,大野紘資:余暇施設開発の実際16.東北5県スキー場の分布特性と入込者数推移について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○三上訓顯, 伊藤孝紀,大野紘資,犬塚道彰:余暇施設開発の実際17.東北地方におけるスキー場のタイポロジー,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○竹下和男,大野紘資,三上訓顯:余暇施設開発の実際11.1990年以降我が国スキー場を取り巻く運営環境について, 日本建築学会大会学術講演梗概集,2006.
○大野紘資、三上訓顯、竹下和男:余暇施設開発の実際12.1990年以降の上信越地方におけるスキー場の傾向と分類基準につい,日本建築学会大会学術講演梗概集,2006.
○三上訓顯、竹下和男、大野紘資:余暇施設開発の実際13.上信越地方におけるスキー場のタイポロジー, ,日本建築学会大会学術講演梗概集,2006

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竹中 淳
株式会社不動産ショップナカジツ

卒業研究「大規模商業施設における更新速度に関する研究」
卒業制作「都市再生に関する提案」

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馬場 智嘉
京都市立芸術大学大学院に進学

卒業研究「都市の建築生態に関する一考察」
卒業制作「1/100~100年に一度の大災害のための小学校~」

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美野島 聖也
大阪大学大学院に進学

卒業制作「名古屋市における火葬場の提案」

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横井 一紘
株式会社不動産ショップナカジツ

卒業制作「海上都市型建築」

2010年度

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稲垣 菜月
芸術工学研究科博士前期課程に進学

卒業研究「都市開発におけるスケマティックデザインに関する考察」
卒業制作「東山公園における調整池を活かしたランドスケープデザイン」

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犬飼 美由樹
平成建設

卒業制作「The sense of incongruity」

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内田 晴香
株式会社ニトリ

卒業研究「現代日本の観光特性と特徴的な都市の動向について」
卒業制作「Horidome Conect –名古屋中心地のウォーターエントランス」

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村山 真司
センチュリー21

卒業制作「3C-Marcket (crowd in the center of the city)」

2009年度

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加古 拓也
芸術工学研究科博士前期課程修了
株式会社不動産ショップナカジツ

○三上訓顯,加古拓也, 大野紘資:余暇施設開発の実際24.全国スキー場群の運営特性について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2009.○大野紘資,三上訓顯,加古拓也:余暇施設開発の実際22.全国スキー場群の運営特性について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2009.
○加古拓也,大野紘資,三上訓顯:余暇施設開発の実際21.スキー場運営に関するスキー場アンケート結果の出現特性について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2009.
○三上訓顯,加古拓也,大野紘資,伊藤孝紀:余暇施設開発の実際20.中国地方スキー場におけるタイポロジー,日本建築学会大会学術講演梗概集,2008.
○大野紘資,三上訓顯,加古拓也, 伊藤孝紀:余暇施設開発の実際19.北陸地方スキー場におけるタイポロジー,日本建築学会大会学術講演梗概集,2008.
○加古拓也,大野紘資,三上訓顯, 伊藤孝紀:余暇施設開発の実際18.中国地方スキー場の分布特性と入込数推移について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2008.

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土田 遊歩
都市環境デザイン学科卒業
スペイン留学準備中

卒業研究「福岡市中州地区の変容に関する研究」
卒業制作「Espacio de Pasar」

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服部 広嗣
都市環境デザイン学科卒業

卒業制作「Living Road」
本計画は、道路拡幅工事によって商店街の一部を失い、存続の危機に陥るであろう商店街における再構築の提案である。商店街衰退の要因として、コミュニケーションの喪失が挙げられる。本来、人で賑わっていた歩行空間は、モータリゼーションの発展により車に奪われてしまった。また、都市スケールで見た商店街の店舗を、ヒューマンスケールに落とし込むと、住居の機能に当たる。商店街は特徴として、生活空間・機能を持っている。さらに、2020年から行われる都市計画道路拡幅工事によって、商店街の一部は失われてしまい、存続の危機に立たされている。そこで、拡幅によって生じる余 白を敷地とし、そこに機能の継承・新たな機能の追加 を行うことで、コミュニケーションを創出し、本来の商店街を再構築する計画を提案する。

2008年度

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松田 彩美
都市環境デザイン学科卒業
勤務先:株式会社スペース

卒業制作「ORGANIC TOWN COMMUNITY」

2007年度

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佐藤 英明
博士課程後期課程在学(國本研究室へ移籍)

研究テーマ:流体力学を応用したプロダクト・デザインの研究(大会論文)
○佐藤英明:C.F.D.D(Computational Fluid Dynamics Design)の可能性,数値流体力学を用いたプロダクトデザイン手法の開発,デザイン学会第54回春季発表大会概要集54,2007,p192-193.

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荒川 真吾
芸術工学研究科博士前期課程修了
コクヨ株式会社勤務

修了制作「都市空間における自転車利用環境のデザイン -名古屋市・栄地区のケーススタディ-」
モータリゼーション時代の現代では、肥大化した都市の抱える問題に対し、サスティナブル社会への試みがなされつつある。交通という観点においては、自転車が大きく注目されている。都心部の近距離の移動においては自転車はどの交通機関よりも早く移動でき、最適な交通手段であるといえる。そこで本制作では自転車都市化への都市空間の今後のあり方を提案する。走行空間の整備(LINK)、自転車での行動の可能性を増やす装置の展開(CONNECT)、駐輪によって人の居場所を形成する(JOIN)ことによって人と自転車と街をツナグ(CYCLE)自転車都市「BICYCLE CITY」ができあがる。これを実現するためにENVIRONMENTAL STRUCTURE、BICYCLE EQUIPMENT、BICYCLE STREETSCAPEの3つのエレメントを設定し、発展段階として3つのフェーズを想定した。

堀川ルネッサンスコンペティション優秀賞受賞(愛知建築士会主催, 審査委員長:黒川紀章)

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犬塚 道彰
芸術工学研究科博士前期課程修了
ダイワハウス工業株式会社勤務

修士論文「名古屋市の商業集積の変容に関する考察」
現在日本の人口は拡大から縮小への転換期にあると言える。小売業に関しては、販売額の面で見ると商業機能は主要都市圏に集中し、主要都市圏においても商店街の衰退、、総合スーパーの減益基調、コンビニの発展等、商業構造が大きく変化している。そこで本研究では、名古屋市の都市活動の推移からみた商業集積の変容を明らかとすることを目的とする。数量解析と都市空間の把握から、商業集積の変容は複雑であり、地域的な相違が見られることに対し、名古屋市の都市施策が乖離していると結論づけられる。その理由として、・市の新基本計画等において示される都心、副都心、郊外という階層に対し、商業集積においては副都心の衰退、郊外の発展となっている点、・各拠点区分において様々なタイプの商業集積の変容があるのに対し、市街化区域において一律出店調整基準を用いている点が挙げられる。
研究実績
(大会論文)
○伊藤孝紀,大野紘資,犬塚道彰,三上訓顯:余暇施設開発の実際14.利用者志向型スキー場の開発経緯について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○大野紘資,犬塚道彰,三上訓顯, 伊藤孝紀:余暇施設開発の実際15.キューピットバレイの運営特性について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○犬塚道彰,三上訓顯, 伊藤孝紀,大野紘資:余暇施設開発の実際16.東北5県スキー場の分布特性と入込者数推移について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○三上訓顯, 伊藤孝紀,大野紘資,犬塚道彰:余暇施設開発の実際17.東北地方におけるスキー場のタイポロジー,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.

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竹下 和男
芸術工学研究科博士前期課程修了
株式会社エスティフ勤務

修士論文「T字路の環境評価とその維持・保存に関する研究 -名古屋市緑区大高地区を対象として-」
都市のインフラ整備は居住者に住みやすい都市生活環境を供給している。しかし一方で道路整備による生活環境の向上は、住宅地における街路や路地といった地域資産の価値を消失させる場合がある。本研究では地域資産であるT字路と都市計画道路建設のあいだで葛藤する名古屋市大高地区を対象にT字路の環境評価を行い、まちづくりの方針を明確にすることを目的とする。T字路を環境質、物理量の視点から類型化し、都市計画道路の配置計画を検討した結果、名古屋市の都市計画道路整備は適当であったといえる。また地域生活者の生活環境向上視点でまちずくりを推進すべきであるといえる。
研究実績
○竹下和男,大野紘資,三上訓顯:余暇施設開発の実際11.1990年以降我が国スキー場を取り巻く運営環境について, 日本建築学会大会学術講演梗概集,2006.
○大野紘資、三上訓顯、竹下和男:余暇施設開発の実際12.1990年以降の上信越地方におけるスキー場の傾向と分類基準につい,日本建築学会大会学術講演梗概集,2006.○三上訓顯,竹下和男,大野紘資:余暇施設開発の実際13.上信越地方におけるスキー場のタイポロジー, ,日本建築学会大会学術講演梗概集,2006.

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加古 拓也
生活環境デザイン学科卒業
芸術工学研究科博士前期課程進学

卒業研究「有松の祭事における街道沿い空間の利用特性変化に関する研究」
名古屋市緑区の有松では年に一度「有松絞りまつり」が開催される。祭事では、普段住宅として使われる民家が絞りを販売する店舗に変わるなど、空間の利用のされ方が変化する。そこで本研究では、有松地区の旧東海道に沿った町並みの民家及びオープンスペースを対象に、通常時と祭事の空間の利用特性の変化を明らかにすることを研究目的とする。考察の結果、産業祭的な特徴を備えつつも、古民家をはじめとする住宅のパブリック化が有松固有の特徴であるとわかった。
卒業制作「有松 とほかいどう」
旧東海道において絞りの町として栄えた有松は、現在絞りとともに歴史的な町並みを色濃く残すまちである。しかし、絞産業は衰退のきざしを見せ、町並みも景観に無配慮な改築、新築によって破壊されつつある。また、それらの優れた観光資源を活かしきれていないとも感じた。そこで本制作では「アート」をキーワードにこの問題を解決し、街道を魅力的な歩行者空間「徒歩街道(とほかいどう)」に変える計画を提案する。街道の自動車進入を規制することで、各駐車場がオープンスペースとなり、ギャラリー、店舗などにぎわいをつくりだす土台とする。また、アートを生み出し、発信する場として施設「あつまり」を提案し、アーティストインレジデンス、アートコンペなどのイベントによって、時間とともにアート密度を増していくまちのイメージを描いた。

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加藤 沙奈
生活環境デザイン学科卒業
株式会社ベルクハウス勤務

卒業制作「ライナーアーキテクチャー」
都市は様々なストックの集積である。しかし近年、都市には空地が虫食い状に増え、景観を破壊している。そこで空地を利用し、その場所のストックを活かしながら街に新しいにぎわいや景観を作り出していく建築の提案を行う。名古屋中心部からほど近い好立地条件にありながら、コインパーキングや月極駐車場などの空地利用が多い那古野を敷地に設定した。ここは商家や土蔵が残る町並み保存地区であり、新しい建築にはこれらの歴史的なストックと絡めて調和を図ることが求められる。また現在街が背を向けてしまっている堀川との新しい関わり方も求められている。また那古野は商人が住み商売をして栄えていた地区であり、そこにかつてのにぎわいを取り戻すためにも、都心居住のための那古野1丁目全体のマスタープランを作成し、多くの要素が絡み合う地区の月極・コインパーキングを敷地に設定した。
The NewUrbanismの手法であるLiner Buildingからヒントを得て、街路と敷地内外を結ぶライナーを持つ建築、「ライナーアーキテクチャー」を計画した。

2006年度

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伊藤 孝紀
芸術工学研究科博士課程後期課程満期退学
名古屋工業大学建築・デザイン学科准教授
博士(芸術工学)2008年8月27日授与

研究テーマ:環境演出に関する研究
研究実績
(審査付論文)
○伊藤孝紀,三上訓顯:参加者の体験からみる環境演出の認知特性に関する研究,日本デザイン学会,デザイン学研究(掲載決定済み).
○伊藤孝紀,三上訓顯:2005年日本国際博覧会における環境演出特性に関する研究, 日本デザイン学会,デザイン学研究(掲載決定済み).
○大野紘資, 伊藤孝紀,三上訓顯:通年利用型余暇施設への再生に関する研究,上信越地方スキー場を対象とするタイポロジー, 日本建築学会建築計画委員会地域施設計画小委員会,地域施設計画研究No24.2007.
○伊藤孝紀:環境演出におけるインスタレーションの特性と類型化に関する考察,日本デザイン学会研究論文集,第52巻第6号通巻174号,p27-36,2006.
○伊藤孝紀:建築空間におけるインスタレーションの特性と類型化に関する考察,日本建築学会東海支部研究報告集,第44号,p721-724,2006.2.
(大会論文)
○伊藤孝紀,大野紘資,犬塚道彰,三上訓顯:余暇施設開発の実際14.利用者志向型スキー場の開発経緯について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○大野紘資,犬塚道彰,三上訓顯, 伊藤孝紀:余暇施設開発の実際15.キューピットバレイの運営特性について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○犬塚道彰,三上訓顯, 伊藤孝紀,大野紘資:余暇施設開発の実際16.東北5県スキー場の分布特性と入込者数推移について,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.
○三上訓顯, 伊藤孝紀,大野紘資,犬塚道彰:余暇施設開発の実際17.東北地方におけるスキー場のタイポロジー,日本建築学会大会学術講演梗概集,2007.

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西口 真也
株式会社東急エージェンシー勤務
芸術工学研究科博士課程後期課程(社会人)

研究テーマ: 環境デザイン論に基づいたストア・ブランディングの構築研究実績
○西口真也:ブランド論における「経験価値」概念の検討, 兵庫県立大学『星陵台論集』第38巻第3号.p59〜78.

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安楽 聡子
名古屋造形芸術大学から入学
芸術工学研究科博士課程前期課程修了
K計画事務所勤務

修了制作「商店街再生による都市空間のデザイン 〜福岡市博多区美野島・住吉商店街のケーススタディ〜」
戦後の都市において、総合量販店やコンビニ等新しい商業形態の進出など流通構造が大きく変化し、従来の地域商店街は大きな影響を受けている。多くの商店街が低迷衰退する中で、2006年まちづくり3法が改正され、都心再生に向けた商店街活性化提案などが進められている。本制作では衰退著しい近隣型商店街の現状と課題を探り、都市空間のデザインを通じ今後の商店街のあり方を提案することを目的とする。博多区美野島・住吉商店街を対象とし、乱雑さ・下町情緒の保存、多様で持続できる商い、ヒト馴染み・マチ馴染みという3つの視点から「環の継承」というコンセプトを立てた。具体的提案として、木造町屋のモジュールを活かしたデザイン、商店街の継続的変容、商店街がヒトやマチを育てるコミュニティ&アメニティの3つを提案し、居住スタイル地区デザインの立案を行った。

堀川ルネッサンスコンペティション優秀賞受賞(愛知建築士会主催, 審査委員長:黒川紀章)

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東野 唯史
生活環境デザイン学科卒業
株式会社博展勤務

卒業制作「ちるでん〜Nagoya Children Scape project〜」
名古屋市に存在する小学校で、都市公園が隣接している小学校は過半数を超える。この小学校と都市公園の関係性を利用し、それら小学校に隣接する公園を対象とし、『Nagoya Children Scape』(以下NCS)を展開していく。
NCSは名古屋市全体を対象とし、市民運営による仮設展示空間ユニットである「ちるーむ」を利用した、市民全員による子育てプロジェクトである.このプロジェクトの中心にあるのが『ちるでん(Child+Den こどもの巣)』である。ちるでんは「ちるーふ Child+Loof」「ちるーむ Child+Room」「ちるぴっと Child+Pit」の3要素から構成されており、こどもの空間軸と時間軸を持つため常に変化し続ける。社会状況・教育問題・地域固有の問題を改善するために、運営市民がちるーむの展示内容を企画し増減・移動させることにより最適な空間を創りだす。ちるーふの下ではワークショップが開催され、そこで行われたワークショップの作品はちるーむごと出張し、都心で発表・展示される。街全体にこどもの気配を点在させる。
NCSは未来の日本への処方箋である。

堀川ルネッサンスコンペティション優秀賞受賞(愛知建築士会主催, 審査委員長:黒川紀章)

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村瀬 碧
視覚情報デザイン学科卒業
株式会社コンテンツ勤務

卒業制作「堀川地区の景観デザインと歩行空間再生モデルの提案」
街を歩く人々は何にひかれ、その店に足を運ぼうと思うのでしょうか。照明や色には人々を魅了し、惹き付ける力があると思います。本制作では通りを行き交う人々の視線を追い、店の外観や景観全体の見え方に着目することで、人々をどう惹き付けるかということに取り組みました。また、できるだけ元のハードをいじらず、照明や色の力でリノベーションするというスタンスで取り組んでいます。対象として選んだのは名古屋市の最も主要な道路である広小路通りと錦通りにはさまれた、堀川沿いの区域です。ここは通り(橋)からの眺めが人を誘因するのに最も重要となると考えました。そこで提案を「昼の眺め」「夜の眺め」に分けて考え、それぞれ色と照明で魅力的な景観にかえていくことにしました。また人のアクティビティがあることが、より人を引きつけると考え、「川沿いを回遊する」しかけをつくり、「ディスプレー」としました。制作においては名古屋市の定める景観基準や将来構想を参考とし、川沿いの歩行空間を再生する提案を行いました。

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守田 真子
生活環境デザイン学科卒業
オーストラリア大学院留学中

卒業制作「蒲郡市臨海地区の環境デザイン」蒲郡市竹島地区臨海部に「地域」「人/社会」「自然環境・風景」三つの問題をTherapyする場Takeshima Thalasso Therapy Park -たらそ-を提案する。
停滞する観光業、現代人のくずれた心のバランス、壊された風景と改善されない自然環境汚染。これらの問題の原因は「境界」にあると考える。
そこで、-たらそ-のデザインコンセプトをMetamorphose(変質する)とし、日常生活と観光、仕事と休暇、人工環境と自然環境、相反するものの境界をあいまいにし、ゆるやかにつなぐ。街から海へ、街から森へ、建築がMetamorphoseする。建築は、要素に分解され、軽やかな建築(人々のアクティビティや環境の変化を柔軟に受け止める。変わることのない建築。)へMetamorphoseし、海や森、自然の中にとけこんでいく。
私はこの卒業制作で、人と地球と建築の新たな関係を提案する。

堀川ルネッサンスコンペティション優秀賞受賞(愛知建築士会主催, 審査委員長:黒川紀章)

2005年度

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荒川 真伍
生活環境デザイン学科卒業
芸術工学研究科博士前期課程進学

卒業研究「ストリートスポーツの特性に関する考察—名古屋市若宮大通公園を対象とする—」
ストリートスポーツは、従来スポーツ種目の一部を簡素化し都市型スタイル合わせて進化した都市固有のスポーツ種目である。本研究では、名古屋市においてストリートスポーツが行われている若宮大通公園を調査対象とし、利用者に対するアンケート調査により、意識や行動特性などについて考察した。
考察の結果、ストリートスポーツ型・エクササイズスポーツ型の2タイプに類型化した。ストリートスポーツは、周囲の視線を意識したパフォーマンス性に富んだ種目であることもわかった。

卒業制作「beehive QUATTRO」
現在若宮大通公園は未利用地が多く土地の利用価値を活かしきれず、唯一盛んに行われているストリートスポーツも整備がうまく行われていないなど、賑わいの演出が欠如している。そこでこうした課題に応えられる「beehive QUATTRO」を提案した。提案は、ストリートスポーツの重要な要素である「みる・みられるの」の関係性を強め、栄地区と大須地区をシームレスに繋ぐだろう。若宮・久屋・広小路・堀川によるダイヤモンドエリアに都市の賑わい性が演出されるだろう。
beehive QUATTROは人・情報が行き交う、それは蜂の巣をつついたようなにぎわいという意味である。

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犬塚 道彰
生活環境デザイン学科卒業
芸術工学研究科博士前期課程進学

卒業研究「商業施設における歩行者行動に関する研究―アスナル金山を事例とする歩行者の流動と滞留に関する考察―」
従来立地の都心部商店街活力低下現象の原因の一因に、歩行者の流動と滞留を引き起こす要素の少なさがあるという点に着目した。歩行者は流動と滞留との視点から、アスナル金山を対象とし、ビデオカメラによる定点観測により、歩行者行動と空間との関係性を考察した。

卒業制作「上前津駅前新商空間〜KISS(Kamimaezu Interactive Service Station)」
大須地区と栄地区の交点である上前津地区には歩行者吸引魅力が不足しており、ここに新たなテーマ・ソフトを取り入れた都市型レジャー施設を提供することで上前津と周辺地域の活力の向上を意図した。そこで、周辺地域の不足機能充足、来街者の価値観変化への対応を考慮し、「LOHAS」概念をテーマとしたハイクオリティなサービスを提供する商空間を創造し、大須や栄と相互に良好な影響を与えあう、新たな上前津地区空間のありかた提案した。

2004年度

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丹羽 茜
視覚情報デザイン学科卒業
株式会社 アルファ勤務

卒業制作「『BOSHI』〜パノラマボール的な写真表現と写真空間の制作〜」
空間を2次元に焼きつける写真。自分だけのリアルを切りとる写真。しかしその写真の面白さであるフレームが、写真の展示方法を制限させていると感じた。
 そのフレームをなくしてしまったらどうなるか?
本制作では私なりに立体に展開させた。同時に写真に引き込まれる感覚、写真を空間として感じ体験できる表現形式を制作した。「季節」「成長」「未知」の3つの視点から「時」「人」「空間」を表現した。

2003年度

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飯盛 正一郎
名古屋工業大学から入学 
芸術工学研究科博士前期課程修了
TVシティ勤務

修士論文「アーバンデザインガイドラインの効果を視覚化するソフトウェアの開発に関する研究,ユーザ対話型景観シミュレーションツールの提案」
近年、コンピュータ・グラフィックスを利用した景観シミュレーションは、パーソナル・コンピュータの性能の向上に伴い、まちづくりの現場において、参画する様々な専門家や住民が情報を共有できると共に、合意形成を図りながら具体的な計画を策定していくといった、合意形成支援ツールとしても期待されている。しかし一方では、現段階では技術的な検討が先行し専門性があるため非専門家(住民等)には操作が容易でないといった課題も多い。
本研究は、名古屋市郊外に既に造成されている住宅地を対象とし、今後に予想される住宅建設や街区景観形成において、必要とされるデザインガイドラインの検討や策定のためのユーザ対話型景観シミュレーションの研究開発を行い、これを提案していくことが目的である。

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一宮 しの
生活環境デザイン学科卒業
ELFA ARCHITECT

卒業制作「街と暮らす−ウラロジカクオウザン−」 
日泰寺参道の裏は住宅街が広がり、賑やかさと静けさを併せ持っている。起伏に富み、複雑な道路形状であることが覚王山の特徴であり、住民が一体となって街を作り出すことが魅力のひとつである。
日泰寺参道の商店街では次々と新しい店鋪ができ、毎月一度の縁日でも人々で活気づく。一歩裏通りへ入ると静かな住宅街が広がり、その中に点在する、覚王山アパートをはじめとするいくつかの商業施設が覚王山の新しい魅力となっている。
ここでは、日泰寺参道と裏通りに広がる住宅街を繋げる場を作る。集合住宅と、「こんなところにこんなものが」と思わせるような店鋪が混在する。住人が経営する店鋪やギャラリー、アトリエ付きの住居、外と繋がるいくつかの広場、細くて曲がりくねった道。ここに人々が訪れ、集まり、散歩し、憩う。ひとつの集落のような場所がこの場所の魅力である。

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牛田 直美
生活環境デザイン学科卒業
株式会社ミサワセラミックス

卒業研究「都市公園のデザインについて〜立体型公園を中心に考察する」
2002年、10月11日(金)に、栄公園(オアシス21)がオープンした。日本初の大規模な水の宇宙船と呼ばれる建物店鋪空間はとても美しく、名古屋の新名所であると私は思った。都心にある都市型公園のプロジェクト経緯について世界中の公園を例にとりながら比較検討して都市型公園の今後のありかたを探っていくことを目的とする。
世界には様々な公園があるが、都市にあり、無料で入れ、立体的であり、交通の拠点が置かれている、イベントが行われている、などの公園+商業空間+交通+観光に適する場所などの機能を持つ公園が数多く見られる。ここでは、海外における都市型立体公園と呼べるような物の事例を五つ取り上げ、その都市型公園の作られ方、運営のされかた、利用のされ方などについて論じつつ、日本における身近な例として名古屋の栄にオープンしたオアシス21を事例として取り上げ、研究を行う。都市公園のデザインの中でも、特徴的なデザインである立体型公園に着目し、この成立事情やデザイン、利用者の評価などの考察を踏まえながら、これからの都市公園のデザインのありかたの一端を、探ってゆくことを目的とする。文献、資料、関係者の
ヒアリングなどによる方法を用いる。

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颯田 たか子
視覚情報デザイン学科卒業
J.&Sachi塾勤務

卒業研究「一人暮らし若者の居住空間のしつらえについて」
人はどうして生活に必要ないモノを消費し、所有しているのかという疑問から、本研究では所有者がモノに特別な意味・感情を与える行為を「意味づけ」とし、①意味づけに関する諸理論②アンケート結果を基にした相関分析③ヒアリング調査 の3視点から意味づけ行為を分析した。本研究は、商品開発のための調査ではなく、意味づけ行為から現代社会の消費・所有傾向を読み取ることを目的とした。研究の結果、モノで自己表現・自己実現をしようとし、モノに精神安定を求めようとする私たちの欲求が浮き彫りになった。

2002年度

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生駒 さやか
視覚情報デザイン学科卒業
三洋電機勤務を経て大阪大学大学院に進学

卒業研究「デジタル化がもたらす文字忘れ現象の実態と考察」
デジタル化社会において、私たちの生活から文字を直接手で書くという行為が少なり、危惧される現象と指摘できる。そこで現代人は実際にどれぐらい文字を手で直接書くことができのかについて、漢字テスト形式の調査と解析をおこなった。その結果、日常生活の中で、新聞や読書、或いはメールといった文字を読んだり書いたりする経験の差が文字忘れの要因であって、デジタル化=文字忘れ、ではないという興味深い実態をあきらかにした。

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大向 真哉
視覚情報デザイン学科卒業
芸術工学研究科博士前期課程修了
東芝勤務

卒業研究「家庭内ロボティックステクノロジーの発展におけるデザインと市場性に関する研究」
現在家庭電気製品をはじめとし、ロボティックス技術が私たちの生活に導入されつつある。こうした状況下でロボティックス化の可能性や特質について、アンケート形式の調査を行い分析した。その結果家庭内の、製品と人間との間には、従来からのロボティックス技術というよりはむしろ、コミュニケーションやインターフェースといった要素のほうが、家庭内ロボティックスを成立させてゆく可能性が高いことを指摘した。

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岡島 裕太
視覚情報デザイン学科卒業
SONYコミュニケーションズを経て米国留学

卒業制作「イベント会場のプロデュース(TETSUSON2003)」
廃校を展示会場にする。この試みが始まったと同時に数多くの課題が出てきました。まず廃校を開放している区自体が少なく、その中で唯一話を受け入れてくれたのが豊島区でした。てつそんのデザイン・アートを広めたいという気持ちと豊島区の芸術まちづくりという考え方が一致した結果、地域団体に協力してもらい、てつそんの会場として旧日出小学校の使用許可がおりました。
会場使用許可がおりた後も課題は続きます。旧日出小の利用期間は限られていて会場設営の時間が圧倒的に足りません。さらに今回は前後半の作品の入れ替えもあります。また、校舎自体はいわゆる学校建築のため展示空間として適しているとはいえず、外部からも非常に目立ちにくい位置にあります。内外装にかける予算はほとんどありません。かといって、会場設営をただの展示のみに留めてしまうのは、てつそんの性格からいって非常にもったいないことです。以上を解決すべくコンセプトチャートを立てました。

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那須 陽平
生活環境デザイン学科卒業
大阪市立大学大学院

卒業制作 「エコロジカルプランニング『褄黒の杜』」
愛知県を対象とし人間と生物の共生や、持続的な環境計画とし、100年をかけて整備する「褄黒の杜」を提案とする。それは人間と生物の共生の媒体としての森林地帯を創出してゆくことを目的とするエコロジカルプランニングである。制作内容の第一段階は「第一次産業土地利用地域」「第二・三次産業地域」「史跡・文化財保存地域」「公園地域」「自然保全地域」「林相図」の各要素について調査し実態を明らかにした。第二段階は要素ごとに保全〜保全利用〜開発利用と環境評価を行い、各要素を層(レイヤー)という概念を用いて対象地域の抽出をした。そのなかで最重要保全地区と緩衝地域との環境面からの地域利用計画を提案した。第三段階では褄黒の杜の利用イメージを提案した。

2001年度

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岩佐 憲弘
視覚情報デザイン学科卒業
株式会社システム研究所勤務,WEBデザイナー

卒業研究「日本語キネティック・タイポグラフィーの特性とモデル化に関する研究」
キネティック・タイポグラフィーは、文字を動かすことによって、言外のメッセージなどより深いコミュニケーションを目指す新しい方法である。本研究では、キネティック・タイポグラフイーとして表現される文字や動きが表現されたモデルを制作し、実際にどのような伝達特性があるかについて被験者に尋ねた。その結果会話表現性、情景表現性という二特性をあきらかにしたもの。

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川前 志穂子
視覚情報デザイン学科卒業
トランス・コスモス株式会社を経て
株式会社ベーシック

卒業制作「柴田地区CI計画の展開」
名古屋市柴田地区は、従来からの「暗い、汚い、怖い」というマイナスイメージを払拭すべく、かねてから商店街の活性化が検討され、そして整備が進められている街である。そこで、この地区のCIデザインによる環境イメージについての展開例を提案し、統一と多様性のある魅力的な街のイメージ・アイデンティティについデザインした。尚、本制作の基本デザインをもとにして、2002年に地区のシンボルモニュメントや記念カードなどに実現されている。

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早川 裕子
視覚情報デザイン学科卒業
TAKT Systems株式会社勤務

卒業制作「桑名城周辺市街地活性化提案」
三重県桑名市は、かっては多数の旅人が通り、木曽三川を介し上流からの物資が集まり、賑わいにあふれた宿場町として知られていた。今も職人文化や食文化そして芸能が受け継がれている。そこで現在も市街地に残っている桑名城堀割を中心とし、「水堀のまちづくり」をテーマにして、歴史軸「東海道宿場町」を縦糸に、水辺空間をいかした「水街道」を横糸とし、これらを織り上げた市街地の再生計画を提案する。

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宗野 梢
視覚情報デザイン学科卒業
有限会社フォルム勤務,編集デザイン

卒業制作「CIデザインの導入による有松産業の活性化とまちづくり」
名古屋市有松は、昔から「絞り」の町として栄え、今でも全国の絞りの9割を生産している。さらに有松絞りによって開発された技術のなかには、現在のアパレル産業に進出するきっかけとなったものも多い。そこで「有松」という地域のブランド化と、有形文化財などの資産をいかした産業活性化やまちづくりに寄与すること意図し、CIデザインによって商品タグから街並みにいたる体系的な地域イメージのデザインに関する提案をおこなった。

2000年度

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池田 憲司
視覚情報デザイン学科卒業
株式会社MICグループ勤務

卒業研究「情報化社会における都市商業施設の将来像に関する研究」
現在、百貨店等の都市商業施設が低迷しているという問題に対して、本研究では、都市商業を無店舗販売と店鋪販売に分類し、オンラインショッピングを都市商業施設 の対極に存在するものと考え、それらをバーチャルとリアルとし、そういった視点から商業施設を見直すことにより、次世代の商業施設には、一体どういったことが必要なのか、人々はそこにどういったことを求めているのか、ということを探究し、これからのより魅力的な商業空間づくりへの効果的な提案につなげることを目的とした。

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原 悠子
視覚情報デザイン学科卒業
東京大学大学院

卒業研究「名古屋駅前地下街におけるサインシステムとWay findingに関する研究」
都市が立体化するに従い人々の行動領域は拡大し、屋外環境がますます複雑で分かりにくいものとなってしまった。本研究では、様々な人々が生活する都市空間を安全で快適なものにするために、分かりやすい街づくりに向けた基礎的な知見を得ることを目的に、名古屋駅前地下街を研究対象として、歩行者の行動や認識という視点から歩行者行動追跡調査、アンケートを行った。調査より集計したデータからクロス集計によってデータ分析を行い、歩行者の迷いとサイン、地下空間の構造の相互の関連性を考察した。

1999年度

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安藤 大輔
生活環境デザイン学科卒業
芸術工学研究科博士前期課程修了
日建設計名古屋支店勤務

卒業研究「地方小都市におけるまちづくりプロデュースに関する研究」
地方小都市におけるまちづくりによる地域再生は、全国の地方小都市がかかえる問題でもある。「まちづくりブーム」からおよそ10年が経過し、改めてこれまでのまちづくりについて考える必要がある時期である今、地方小都市を対象とし、まちづくりプロジェクトを検証するとともに、それを成功に導くための一手法としてプロデュースに着目し、そのあり方や、実際の事業手法について、滋賀県長浜市を事例として探り、今後の地方小都市のまちづくりの進め方に対する知見を得ることを目的とした。

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小川 直茂
視覚情報デザイン学科卒業
芸術工学研究科博士前期課程修了
中日新聞社勤務,編集デザイン

卒業制作「志摩まちづくりプロジェクト/Peninsula Resort SHIMA」
三重県志摩郡を対象とし地域の活性化と次世代観光/ライフタウンづくりを目的とした「志摩まちづくりプロジェクト」の計画提案を行った。「歴史性・文化性・芸術性・国際性」の四点において高い水準をもつ「食」というテーマを取り上げ、食の多様な要素を総合体験できる提案を試みている。提案施設として健康機能「食ウェルネス」・文化/情報機能「食カルチャー」・交歓機能「食道楽」・美体験機能「美・食体験」・アウトドア機能「食レジャー」など五種類のサイトプランを提案した。
第10回環境デザイン大賞・優秀賞受賞作品

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甲斐 民子
視覚情報デザイン学科卒業
芸術工学研究科博士前期課程修了

卒業制作「イーハトーボ〜ケンタウルスの祭の夜〜」
宮沢賢治が描いた理想郷「イーハトーボ」とは果たしてどのような世界だったのか、それを知るために賢治の作品中にちりばめられた世界観を一つのバーチャルカントリーとして再構成することが本作品の目的である。具体的な手法として、賢治の童話や詩の中のテキストを解釈/仮想的な空間に再構築して再び絵や音、テキストを用いてつづり直し、CD-ROMを媒体とした動画による童話風の表現を行った。作品時間約3分。
第1回芸術工学賞・優秀賞受賞作品。

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福沢 和義
生活環境デザイン学科卒業
中日新聞社勤務,写真記者

卒業制作「首都機能移転計画-名古屋市笹島地区開発構想-」
本制作は、愛知県名古屋市において首都機能移転プロジェクトを誘致するための準備オフィス街の開発構想計画を目的としている。施設提案のポイントとして建物内部の人工環境アトリウムであるエコロジカルオアシス、魅力的な水際演出カナルプロムナード、運河を利用して中部国際空港から海上アクセス等で、建物等ハードだけでなくライフスタイル等ソフトも重視している。またスーパーアーキテクチュアがひとつのキーワードになっている。

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安田 佳世
視覚情報デザイン学科卒業
株式会社ミリオン,編集デザイン

卒業制作「愛知県の道のデザインガイドライン」
本制作では、街道という歴史資源を活かした地域の住民も気軽に立ち寄れる「都市名所づくり」と、街道沿いにつくられた国道の建物の修景や緑の整備を含めた「環境状況の整備及び改善」を目的として提案を行った。対象として、現東海道である国道一号線と旧東海道を設定し、提案内容として「愛知県のエリア分離と各地を旅する人々に対しての道の駅の利用法」「修景の試み」など、ベーシックなポイントに焦点を当て複数の提案を打ち出した。