名古屋市立大学 栗原映像研究室ブログ

戸田幸宏監督の授業

「暗闇から手を伸ばせ」という映画を制作した戸田監督においでいただき作品上映と解説などいただきました。作品は障害者の性を扱った、きわめて特異な作品です。授業終了後に有志の学生たちと茶話会を行い、気がついたら夜になっていました。「お互い自主映画を撮る仲間だ」と学生たちに声をかけていただき、楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。また時間があれば、名古屋か東京でご一緒させていただければと存じます。下記は「暗闇から手を伸ばせ」公式サイトです。

http://www.kurayamikara.com/

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荒編集の上映

今週金曜日の夕方5時くらいから大学内A305教室にて「女の子ごっこ」第一回荒編集上映(試写)を行います。現時点で90分程度の作品となっています。音の調整や音楽/効果音挿入や編集の詰めは行っていない状態のものでです。なお、この上映は非公開とさせて頂いております。見学希望の関係者の方は栗原あてご連絡お願いいたします。

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科学技術館 サイエンスフィルムカフェ

http://www.jsf.or.jp/

 

9月16日の午後2時半頃より40分程度、上記の科学技術館に4階(実験スタジアムR)にてサイエンスフィルムカフェ 映像表現を科学する(仮)という講演(というほどのものでもありませんが)を行います。定員は50名入場無料(ただし科学技術館の入館料は必要)だそうです。おもに映画雑学のようなことについてお話をしてみようと思います。お時間があるかたはどうぞ。

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編集作業

このところ皆で毎日編集をしている。撮影の際のお祭り騒ぎからするとずいぶんと地味な作業ではある。

私の師の一人は編集についてこう語っている。「映像素材を、自分の敵が撮影したものだと考えて編集しろ、人間は自分にはどうしても甘くなる。」「すべての撮影素材をすべて見て、すべてのそれらを暗記してから編集に取りかかれ。」火の出るような激烈な言葉である。

自身でも編集作業を通じて得た経験がある。自分で撮影した映像素材ではあるが、そこには意外な発見をすることが多い。そしてその発見やインスピレーションに従って編集するのである。もちろん、それらの閃きを内包する映像を手に入れるためには多くの時間を映画を考えることに費やし、あるいは撮影作業に費やし、「偶然」であるところの結果を「必然」と呼べるだけの努力をしてから、ということになるか。

映画を作るというのは、その他多くの仕事と同じく、極めてストイックで地道な作業の積み重ねであると言わざるを得ない。しかし、撮影素材を持っているだけでは「映画」にはならない。いわば彫刻に眼を入れる作業のようなものか。

去年、こちらの映画に出演してくれた若い俳優の一人が「どうしたらもっと演技がうまくなれるか?」と相談してきた。私は「編集を見に来たらどうだい?なぜ出演部分がカットされてしまうことがあるのか。あるいは自分の演技がなぜNGとOKがあったのか、観客はどのようにみるものなのか、が解るかもしれない」と答えた。その俳優さんは約束通り、ある編集作業日に日がな1日傍らで編集作業を見ていた。一見地味な編集作業を飽きもせずに爛々とした眼でずっと見詰めていた。今年、その俳優さんは大躍進しているようだ。

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ドラマ撮影見学など

9月3-5日で二カ所のドラマ撮影の見学にお邪魔させて頂きました。ひとつは東海テレビ様の番組グランスピアの撮影現場でした。上記カメラで収録していました。また、現場には去年こちらの研究室の作品に主演してくれた女優さんが活躍していました。

http://gramspear.jp/story 左が公式サイトです。

また、富士山の裾野近辺で撮影中のBS フジで放送予定のドラマの収録にお邪魔しました。こちらは酒井美紀さん主演の科学ドラマになります。すてきなお家でテレパックさんというドラマに滅法強い制作会社の方々が撮影されていました。こちらの現場はイントレとミニジブを上手に使って撮影していました。

旅のメンバーは研究室の学生と、今回のこちらの映画に出演頂いた「かげる」さんという女優さんと一緒に旅をしました。久しぶりに撮影しなくてよい旅は、何とも気楽な楽しい旅でした。

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夏の想い出

ほんの二週間くらい前の写真なのに、ずいぶん前に撮られたもののように感じる。とっても涼しそうで気持ち良さそうだ。撮影された映像が心のなかでセピア色に変化してから編集を始めると、自分の本当の想い出を紡いでいるような気分になるから不思議だ。尾藤先生もしのぶものぞみも、映画を抜け出せばみんな友達で仲良しだ…。

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脇田さんのことなど


写真、向かって左のサングラスを掛けた方が脇田さんです。今回の映画で始めてご一緒させていただきました。出演の衣装の相談をさせて頂いたとき「こちらで考えて作っていきますので一度ご覧ください…。」

ひとことだけそう言って衣装合わせと撮影に臨んだ。脇田さんは皆さんの知っているような有名な映画にも出演の経歴がある役者さんだ。普通プロの現場であれば、助監督が居て、メイクさん、スタイリストさん、持ち道具がいて、役や格好を作って行く。翻って自主映画や学生映画では必ずしもそうは行かない。自然、出演者に衣装協力頂いたりということが起こってくる。脇田さんはそういうことプロの段取りや常識も自主映画の事情も全部知っていて、ご自分ですべての上記の写真の登場人物を作り上げて頂いた。本番で見せて頂いて、衣装に関しても芝居に関しても何も言うことなしであった。(もちろんインディペンデント映画のようなものでは制作側から、ああしろこうしろなどと言う権利もあまりないが…。)

脇田さんは、人生のなかで「映画」というものを楽しんでいらっしゃるという印象を受けた。空撮を行うというメールを差し上げたときも(恐らくは)水割りでも片手に映画のことを想って、興奮して「空撮いいですね!」などとメールを返して頂いた。映画のことを真剣に考えてくださって本当にありがたいことです。

さて、実は映画のなかでは脇田さんには全然違う役どころをあと二役お願いしている。いずれもなかなか味のある役どころです。それがどんな風なのかは…公開の折にスクリーンで探してみてくださいね。

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