文化暴走族

 若者のバイク離れが激しい。バイク自体の売上も最盛期に比べて大幅に減少している。バイクや車を買うことより、CDを買うより、雑誌や書籍を買うより、スマートフォンなどの関連出費が現代の若者の消費の中で伸びている。
 そんな背景の中、リアルな暴走や肉体的な喧嘩は激減した。しかし目立ちたい、暴走したい(あるいはしがちな)若者が減ったとは限らない。そういう若者が身近に目指すのはネット社会での暴走やいきがり、反社会的行為だ。SNSなどで奇怪な行為を晒したり、アルバイト先の迷惑行為を掲載したり、そういうことで目立ちたいと考えるようだ。
 わたしはそういう現象をリアルな暴走族に比べて文化(的?)暴走族と呼ぶことにしている。そうでもしなければそういう他人に迷惑をかける行為を文化的な行為(あるいは個性や表現活動)と勘違いしてしまう若者が増えてしまうからだ。リアルな暴力でなくともネット上の非礼な行為は十分反社会的なものだという認識を広く知らしめたいと思う。文化暴走族(の行為)とは、現実に他人を殴ったり、集団走行やスピード違反をしなくても社会に多大な迷惑をかける暴走行為なのだ。

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